(2021年1月14日)
1月14日(木)に生産電子情報システム技術科3年生の標準課題Ⅰ発表会が開催されました。
標準課題Ⅰでは、「IoTによる遠隔監視システムの開発」・「外観検査システムの開発(ロボットコース)」をテーマに、学生が3、4名のプロジェクトチームを組み、3ヶ月間開発に取り組みます。
遠隔監視システムの構築では、Web会議用教室の監視を行うために、室内に各種センサを設置し、ドアの開閉・窓の施錠・エアコンの動作・利用者の有無等を検出し、BLE(Bluetooth Low Energy)通信にてサーバにデータを集約して、Webページからカメラ映像や各種情報を確認できるシステムを構築しました。
外観検査システムでは、安川電機の双腕ロボットを中心とした検査ステーションの中で、産業用カメラシステムやRaspberry Pi Camera+OpenCV画像処理ライブラリを利用して、電子回路基板の各種部品の実装状態を画像検査するシステムを構築しました。
3年生は、初めてのチーム開発であり、各自が発案した機能が確実に動作していることを、デモンストレーションを交えながら報告しました。この経験を、標準課題Ⅱや4年生で取り組む開発課題に活かしてもらいたいと思います。
教室内へのセンサの設置状況の説明
IoTシステムの機器構成の説明
顔認識・体温測定システムの説明
長期間稼働のための省電力化の説明
ビジョンセンサによる製品撮影
作成したLEDライトの照明効果の説明
双腕ロボットによる画像検査のデモ
検査結果表示アプリのデモ
※新型コロナウイルス感染症防止のため窓を開け、エアコンを使用しています。学生は、手洗い、アルコール消毒、マスクの着用を徹底して実習を行っています。
(2020年12月18日)
12月18日(金)に生産機械システム技術科1年生の標準課題実習Ⅰ動作審査会および発表会が行われました。標準課題は5~6名を1グループとし、グループ全員が生産現場を意識した課題製作に取り組む実習です。その過程の中でものづくりに必要となる「テクニカルスキル」や、グループ内での役割分担、ミーティング、製作スケジュールの計画立案、発表会などを通じて「ヒューマンスキル」を養います。
今年度は、XYテーブル装置の製作に3グループ、ボタン電池組立装置の製作に1グループが取り組みました。XYテーブル装置は1軸の送りねじ機構を2つ組み合わせ、テーブルをXY方向に高精度で移動できます。ボタン電池組立装置は産業用ロボットが搬送した基板にボタン電池を挿入する装置で、同じく1軸送りねじ機構によりボタン電池を移動、挿入できます。いずれの装置の製作にも、CAD、部品加工、PLC制御に関する高いスキルが求められます。
XYテーブル装置
ボタン電池組立装置
XYテーブル装置の精度検査
ボタン電池組立装置の動作審査
1班の発表のようす
2班の発表のようす
3班の発表のようす
4班の発表のようす