開発課題仕様発表会 建築施工システム技術科2年

(2019年7月18日)

 7月5日(金)建築施工システム技術科2年生(応用課程)の学生による仕様書発表会がありました。これは、一般の大学校の修了研究にあたるもので、5名ほどの学生でひとつのチームになり、グループリーダを中心にテーマを決め、1年間にわたり取り組むものです。この日は、作成した計画書に基づき、製作内容、目標、開発スケジュール、役割分担などについて発表しました。

テーマ1「伝統工法を用いた階段のある小規模建築物の施工と施工管理」

 現在、木造建築物では古民家再生などのリフォーム・リノベーションが注目を浴びています。そこで、3年間で学んだ木造施工の集大成として、リフォームやリノベーションで施工される古民家の代表的工法である伝統工法を用いた建築物を施工することとしました。また、今までの実習において未経験である階段の施工に取り組むことにより、より高度な木造施工に関する知識・技術を習得することを目的としました。

テーマ2「RC造建築物の改修」

 近年、大量生産・大量消費のフロー型社会から、「いいものを作って、長く大切に使う」ストック型社会へ変わってきました。実際、既存建築ストックの活用を後押しする法改正が行われ、維持・修繕の工事も増加してきています。また、経年劣化による維持・修繕も必要不可欠です。
 そこで、このテーマでは、既存建物の改修工事を通して耐震補強や内装・外装などの改修方法や施工方法などの知識・技術を身に着けることを目的として、開発課題・応用課題に取り組みます。今回は、このテーマである改修工事から、耐震診断・補強・内装施工・外装施工の3つの施工を行います。

テーマ3 「システムトラスの設計と施工」

 システムトラスとは立体的に組んだトラス構造のことで、接合部は、特殊なボールジョイントを用いて、鋼材・アルミニウム合金によるトラス部材又はロッド、ケーブルなどの引張材を相互に連結して立体的な架構を形成するものです。
 このシステムトラスの生産過程を学ぶことで、将来この構造に携わった場合に対応できる力を養います。

テーマ4 「タイル壁の調査診断と補修方法の検討」

 建築の生産では、新設時の適切な施工と、使用時の適切な維持・保全が求められます。私たちは、タイル外壁の調査・診断と補修方法の検討について取り組みます。
 現在、改修を迫られている建築物が多くあります。このような建築物に適した診断をし、適した改修を行うことで事故を未然に防ぎ、建築物をより長く利用できるようにしたいと考えています。

技能検定2級に向けて 生産技術科2年生

(2019年7月16日)

 生産技術科では、汎用の工作機械を使った金属加工から機械製図、CAD、CAMなどの設計技術に関すること、鋼、アルミニューム合金など材料に関することなど、機械加工について総合的に学びます。特に、汎用の工作機械を使った技術・技能の習得により、加工技術、加工内容に精通することができます。よって就職してから当校学生が作成する機械設計図面は、現場の機械加工技術者に分かり易く、使い易いと就職先の企業様から高い評価を得ております。
 当校においては、ものづくりの基本を大切にしており、毎年、生産技術科2年では、ほとんどの学生が国家検定の技能検定2級試験を受験しています。昨年度は、旋盤、フライス盤合わせて13名が合格しました。今年は、旋盤15名、フライス盤10名が受験予定で、授業時間および授業後に練習に励んでいます。試験は7月27日(土)、28日(日)に予定されています。

機械加工に使われる測定器。0.01mmの精度が求められます。

*旋盤

*フライス盤

第2回建築設計競技会に向けて 建築科2年

(2019年7月10日)

 専門課程2年の授業では、総合制作実習があります。これは1年での学びを基本に、一つのテーマを数名のグループで取り組むものです。今回、建築科2年の一つのグループ(4名)がこの実習の中で建築設計競技会に挑戦しています。この競技会は社団法人実践教育訓練研究会の主催で今年2回目。今回のテーマは「店舗併用住宅」。昭和、平成、令和と時代が変遷し人々のライフスタイルが変わるなかで、地域の人々の暮らしに必要とされる「店舗併用住宅のあり方」についてコンセプトから考え形にして行きます。
 4名の学生は、今の社会の状況、課題をしっかりと捉え、行政の取り組みを学び、それらをもとに社会全体を巻き込んだコンセプトを考えました。これは、先生が全く想定していなかったものだそうです。6月20日締め切り、7月初旬結果発表です。

コンセプトに基づいて製作した店舗併用住宅

*制作の流れ

4名の学生による、KJ法を用いたコンセプトの検討

KJ法によるコンセプトの最終検討

 学生たちは、JW_CAD、3Dマイホームデザイナー、Adobe CSのソフトを使用して作成しています。

平面図の作成

立面図の作成

断面図の作成

3D-CADの作成

先生によるサポートを受けて完成させます。

店舗併用住宅制作の様子

4名の学生により、KJ法を用いて考えられたコンセプト

ロボット工学実習 生産電気システム技術科1年

(2019年7月8日)

 昨年度より始まったロボット工学実習では、生産現場で使用されている産業用ロボットについて座学で学ぶともに、教材用の産業用ロボットとシミュレーションソフトを用いて、ロボットプログラミングと教示方法の基礎を学びます。

ティーチングボックスによるプログラミング

ティーチングボックス

シミュレーションソフトRT ToolBox2によるプログラミング

先生による最終確認

学生同士で確認しています

実際のロボットによる実習

シミュレーションソフトによる実習

開発課題仕様書発表会 生産システム系3科(機械、電気、電子情報)

(2019年7月5日)

 6月28日(金) 応用課程2年(大学校4年相当)生産システム系3科の学生による仕様書発表会がありました。これは、一般の大学校の修了研究にあたるもので、14名ほどの3科混成チームにより機械・電気・電子情報の技能・技術が複合された開発課題を、グループリーダー中心に進めて行くものです。この日の、仕様書発表会では、与えられたテーマに対して、グループで作成した開発計画に基づき、目標、基本設計、開発スケジュールについて発表がありました。

*副校長による開会のあいさつ

 開発課題の仕上がり像は製造現場のリーダとして活躍することです。この開発課題を通して、みなさんに身に付けていただきたいのは、単に知識、技術、技能だけではなく、チームワークを通して得られる、課題解決力、リーダーシップを取る力、コミュニケーション能力です。
 皆さんは、来年就職されますが、今、企業ではこれらの力が求められています。今後の長い職業生活を送る上で、この開発課題の経験は大きな武器となり、他の大学校では経験できない、貴重なものとなります。(抜粋)

学生によるプレゼンテーション

質疑応答に対する説明

*副校長による開会のあいさつ

長谷川客員教授

下泉客員教授

末岡客員教授

岡田校長

 今年は、「海中ロボット開発」「計量システムの開発」「自律型トマトロボットの開発」「学生ロボコン対応ロボットの開発」「協働ロボットの機能安全に係る接近システムおよび弁当盛り付けシステムの開発」「ピースピッキング試作装置の開発」の6つのテーマをそれぞれ、1年間、およそ1千時間の実習を通して開発して行きます。また、3名のアドバイザーの方(名誉教授)に技術支援を頂いています。

*開発課題6つのテーマとその内容について

ロボット産業マッチングフェア北九州2019に出展

(2019年7月2日)

 6月19日(水)~6月21日(金)、北九州市にある西日本総合展示場で毎年開催されている北九州ロボットフォーラム主催の「ロボット産業マッチングフェア北九州2019」に出展しました。 この展示会は「西日本製造技術イノベーション2019」などと同時開催。主に企業や研究機関を対象に「ものづくり」に関する情報交換・技術交流の場としています。3日間でおよそ3万人の来場者がありました(主催者発表)。
 当大学校からは、NHKロボコン2019に出場した2台のロボットと、昨年度より開発を進めているピースピッキング試作装置を展示。また、最終日は、生産システム系3科の学生が授業の一環として見学。学生は、各ブースの企業および研究機関担当者の説明に熱心に耳を傾け、生産管理システム、素材、産業用ロボット、工場設備の設計および保全技術など、さまざまな製造に関する最新技術に触れる貴重な機会としています。

ピースピッキング試作装置

NHKロボコン2019出場2脚歩行ロボット

学生による接客。この経験が就職してから活かされます。

同じロボットを開発している大学校の学生に質問しています。謙虚な姿勢も身につけています。

技能検定合格者表彰式がありました。 生産機械システム技術科1年

(2019年7月1日)

 2018年度技能検定の2級普通旋盤作業に6名、2級フライス盤作業に7名の学生が合格しました。企業の方でも合格率30%弱の難易度の高い試験ですが、高い専門性を持った先生の指導のもと毎年多くの学生が合格しています。
 ※技能検定とは、どれほどの技能や知識を身につけているかを見える化するため国が公証する国家検定制度です。技能検定合格者は技能士という称号が与えられ、厚生労働大臣名または住まいの都道府県知事名の合格証書が交付されます。

技能検定に合格した学生と指導された先生

2級普通旋盤作業の課題

技能習得の様子

2級フライス盤作業の課題


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