機械図面を描く為に必要知識であるJIS機械製図の基礎を学び、2次元CAD(使用ソフト:AutoCAD)を用いた機械部品の製作図を作成する上での基礎的な技能及び関連知識を習得します。
機械CAD科のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
CADオペレーターや機械設計・製図職種に従事するために必要な基本的技能・技術が学べます。具体的には、2次元CAD及び3次元CAD基本操作を中心に、JIS機械製図の知識、3次元プリンターによるデザインモデルの試作、NC加工プログラム知識やマシニングセンタ操作などの習得を行います。また製図知識の補足として、測定技術、汎用フライス盤の基本操作、生産管理・品質管理技法などを習得します。
訓練全体の目標人材像(訓練目標)
- 機械製図を理解し、2次元CADにより、様々な機械図面を作成することができます。
- 3次元CADによるデザインモデルの試作と評価ができます。

計画図(構想図)

3Dモデル作成
総訓練時間
- 669時間
訓練到達目標
1.機械製図およびCAD基本(108H)

2.CAD応用作業(108H)
機械製図応用、2次元CADの応用操作及び機械要素の関連知識を習得します。

3.生産管理実務(54H)フライス盤応用(54H)
生産現場における管理の進め方や工程管理、品質管理の考え方
測定器の取扱実習を行います。
フライス盤の加工技能を習得します。

4.3次元CADデザイン(108H)
3次元CADの基本操作及び関連知識
3次元CADによる部品形状作成と図面化の技能を習得します。

5.プロダクトデザイン(試作・評価)(108H)
3次元CADによるデザインモデルの試作と評価に関する関連知識を習得します。


6.3次元CADサブ1(54H) マシニングセンタ加工サブ(54H)
デザインモデルの試作と評価
NC加工機(マシニングセンタ)の加工技能を習得します。


受講要件
過去の機械加工の経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 訓練全体の約8割でパソコンを使用しますので、Windows OSパソコンの基本的なマウス操作、キーボード操作は事前に学習しておいたほうが望ましいです。オフィスアプリケーション(ワープロ・表計算など)の知識は不要です。
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
受講料
無料です。ただし教科書や実習時の作業服・安全靴・安全帽などについては本人負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
(前職) (修了後の職種) ・販売 →機械設計製図 ・一般事務 →機械設計製図 ・一般事務 →CADオペレーター ・営業 →機械加工
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
機械設計・製図、CADオペレーター、フライス盤工、NCオペレータ、機械組立工
CAD/CAMオペレーターの仕事
現在においては、各種の図面はCADで作図されるのが一般的になっています。機械図面においては、JIS規格に沿って正確に表現されていることが必要です。また正確さ以外にわかりやすい、見やすいと言った簡潔明瞭な図面が求められます。 CADで作図された図面を基にして、CAMソフトによりコンピューターを搭載したNC工作機械等の加工データ作成をします。工具の選定からツールパスの作成、加工シュミレーションチェックを通して、正確なNCデータが作成されます。作成されたデータはNC工作機械に入力され、各種の設定がされた元でNC機による試作、製品の加工へと進んでゆきます。
職種との相性(こんな方に向いている。)
パソコンを使った仕事や、細かな作用が好きな方。性別は問いませんが、生産現場と密接にかかわりますので、部品や機械などの「モノづくり」に興味がある方。
訓練により就職可能な主な仕事
- 機械・設計製図
- CADオペレータ
- 機械工(汎用機械・NC機械)
求人票に記載されている職種名
機械設計 機械製図 CADオペレータ 汎用機械工 NC機械工 機械組立工
就職後の仕事例(求人票より)
- 機械装置の設計・製図(CADを使用)機械装置の据付指導、試運転立会
- 機械設計・製図の補助
- パソコンによる事務処理(ワード、エクセル等)
就職率
平成30年度 79.1%(修了後3か月後の確定数値の平均値)
修了生の就職先例
●新光産業(株) ●セントラルエンジニアリング(株) ●(株)サンテック ●(株)中村鉄工所 ●イー・バレイ(株) ●(株)アスパーク ●(株)伊予エンジニアリング 他、広島・愛媛・関西・関東方面
賃金情報
170,000~250,000円(地域差あり)
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
機械CAD科の訓練を受講するにより、製品設計に必要な機械製図の知識や2次元CAD製図、3次元CADモデリング等の技能・技術習得を行います。さらに、機械加工を体験することにより、設計製図知識に付加価値をつけていきます。こうしたことから、加工技術の知識を持った製図・設計者として活用されることが期待されます。
訓練終了時に取得できる資格
なし
任意に取得できる資格
2DCAD利用技術者試験(一般財団法人 コンピュータ教育振興協会) 3DCAD利用技術者試験(一般財団法人 コンピュータ教育振興協会) 技能検定 プラント製図 3級(中央職業能力開発協会)
就職後のスキルアップ
設計分野で活躍されるには、より深い設計知識が必要となります。力学や機械設計の分野の学習をお勧めします。
お問い合わせ先
訓練課
TEL
083-922-2143
FAX
083-922-1935