電気設備技術科のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
電気設備工事ができ、シーケンス制御及びPC制御回路の設計・施工ができる技能者を育成します。
訓練全体の目標人材像(訓練目標)
- 工事関連
低圧屋内配線の設計・施工及び保守管理と、消防設備の設計・施工及び保守管理ができます。 - 制御関連
シーケンス制御を含む設備の施工、保守・点検ができます。
総訓練時間
- 669時間
訓練到達目標
1.「一般電気設備工事Ⅰ」
住宅で使用されている照明器具、スイッチ、コンセント等の電気配線に関する技能及び関連知識を習得します。
2.「一般電気設備工事Ⅱ」
工場内で使用される配管工事(金属管、合成樹脂管等)に関する技能及び関連知識と電気配線工事応用(自動点滅器、タイムスイッチ、リモコンリレー)等を習得します。
3.「消防設備工事及びCAD活用技術、空冷式エアコン」
建物内にある自動火災報知機や消防機関への通報設備などの配線の仕組みを習得します。またJw-cadを活用した図面の作成方法とルームエアコンの仕組み・据付・試運転を習得します。
4.「シーケンス制御Ⅰ」
工場・ビル等で使用されているモータ制御(工作機械、コンベア、ポンプ、自動シャッター等)に必要なシーケンス制御を習得します。
5.「シーケンス制御Ⅱ」
生産機械の主制御機器として活用されているPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)の構成、入出力配線及びプログラミングを学習し、基本回路及びモーター制御回路について習得します。またタッチパネル、インバータによるモーター制御、FAセンサの活用方法についても習得します。
6.「制御盤製作技術及びLAN構築、TVアンテナ設備」
制御盤製作に必要な加工、配線に関する技能及び関連知識を習得します。またLAN用機器(ルータ、ハブ)の構成やLANケーブルの作成方法を理解し、LANの施工方法等を習得します。高層ビルやマンションで施工されているTVアンテナ設備に関する分岐分配技術を習得します。
受講要件
過去の電気に関する経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特にありません。
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
受講料
無料です。ただし、教科書代等(約1万円程度)については、実費負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
(前職) (修了後の職種)
・運転手 → 通信工事
・営業 → 電気工事
・製造 → 空調工事
・ガソリンスタンド給油 → 生産設備の電気保全
・接客 → 電気工事
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
電工(電気工事作業者)
ビル設備管理
電気機器技術者
卸売販売員(電気工事資材等)
電気工事作業者の仕事
電気工事作業者は、建物を建設する時に、電気の配線を行い、分電盤やコンセント、照明器具などを取付けて、電気が使える状態を作ります。また、修理や修復工事も行います。
電気工事作業者は、まず、設計図に基づいて、日程、人数、資材などの作業プランを立てます。
そして、設計図を基に、電線を通す配管と配線を作ります。木造建造物の場合は、天井や壁に主な配管を行い、そこからコンセントやスイッチに通じる配線を行います。
作業は、災害の発生を防ぐための、安全法令や基準を守らなければなりません。
作業は、一般的に通常、数人のグループで行われるため、相互のコミュニケーションが重要です。
また、現場では、天井裏や床下での作業、ビルの場合は、高所での野外作業や、厳しい気象条件の中で行う場合もあります。
キャリアアップしていくに従い、現場だけでなく、施工管理、設計、積算などの仕事もします。
職種との相性(こんな方に向いている。)
この中の1つでも当てはまる人は、電気に係る仕事に向いています。
・ものづくりやプラモデル、パソコン自作、DIY(自分でやってみること)が好きな人
・自分を高める努力をする人
電気工事等の現場では新たな技術・製品への対応や、高度な資格へチャレンジすることで大きな現場を担当できるようになります。
・丁寧で慎重に仕事のできる人
電気は目に見えないため、慣れによって作業をおろそかにしたり、省略したりすると事故の危険があります。
・コミュニケーション能力のある人
現場では同業他社や他業種の方と協力して仕事を行います。上からの指示や現場の情報を正しく理解し、報告・連絡・相談が求められます。
訓練により就職可能な主な仕事
- 電気工事の業務
- 電気通信工事の業務
- 設備管理の業務
- ビル管理の業務
- 消防設備の業務
- 制御盤・配電盤配線作業
- 電気機器設計・製作の業務
- 機械保全業務
求人票に記載されている職種名
電気工事士、現場作業員(電気工事業)、電気工事・内線工事、電気通信工事士、消防設備の点検・整備、制御盤の組立・配線、機械設計、機械保全
就職後の仕事例(求人票より)
- 電気工事の現場での施工等一式
- 有資格及び上司等の管理指導のもとにおいて、各種電気工事の作業及び設計作成
- 弱電、強電、照明、計装等の電気工事一式
- 制御盤の組立・配線、機械周りの工事等
- 木造住宅等の電気工事
- 屋内外配線、太陽光発電設備、受変電設備の電気工事
- 工場内配線工事・ホテル、ビル等の内線工事
就職率
平成30年度 95.2%
修了者の主な就職先
- ㈱オカダ電気 【配電盤・制御盤製造】
- ㈱松本電気商会【電気工事】
- 新興電気工事㈱【電気工事・計装工事】
- サン電通㈱ 【電気工事・電気通信工事】
- フジ総業㈱ 【浄化槽保守点検・下水道処理施設維持管理】
- 星電気工業㈱ 【電気工事】
- ㈱サンワ電工 【電気工事】
- ㈱セフティメンテナンス 【消防設備工事】
- ㈱山口エレテック 【電気工事】
賃金情報
修了生の採用時の賃金(給与総支給額)実績
- 調査中です。
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練を修了すると電気設備の設計・施工及び保守管理ができるようになりますので、この基本技能を活用して、各種資格も任意で取得しており就職先企業で活躍できます。
訓練終了時に取得できる資格
低圧電気取扱い業務に係る特別教育修了証
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
第2種電気工事士
消防設備士 甲種または乙種第4類
就職後のスキルアップ
就職後も、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講することで、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
訓練課
TEL
083-922-2143
FAX
083-922-1935