・図面の読み方
・機械要素の知識
・2次元CADを用いた作図
NCオペレーション科企業実習付きコース(訓練期間7ヶ月)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
機械加工技術者の育成を目指したコースです。
まず、ポリテクセンターで、図面の読み方や機械加工の基礎(エ具の取り扱い方、製品の大きさ等の測り方、各種機械の操作方法・プログラム方法等 )を学びます。
次に、実際の機械加工現場で実習を行い、現場の作業を体験します。
最後に、センターでフォローアップで、実習先での課題や疑問点を解決します。
※受講対象者は、概ね55歳未満の求職者で、ハローワークの受講指示または推薦を受けた方。
訓練全体(7ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 切削加工基本とNC機械のプログラミング及び加工ができる。

訓練課題例1

訓練課題例2
総訓練時間
- 755時間
1ヶ月ごとの訓練目標
1.「導入訓練」
職業意識啓発やコミュニケーション能力向上、パソコンの基礎などの就職・訓練に必要な基礎的能力を習得します。
2.「機械製図CAD・2次元CAD」

3.「旋盤・フライス盤」
・測定技術
・旋盤の基礎
・フライス盤の基礎
・機械加工技術

4.「NC旋盤」
・NC旋盤の基礎
・プログラミング手法
・機械加工技術

5.「マシニングセンタ」
・マシニングセンタの基礎
・プログラミング手法
・機械加工技術

6.「企業実習」
・企業において現場実習

【過去の主な企業実習先】
- 啓装工業株式会社
- 株式会社マイスター
- 株式会社ナチ東北精工
- 斎藤マシン工業株式会社
- 株式会社ジェイ・サポート
- 株式会社小堀製作所
- 株式会社エツキ
- 株式会社石澤製作所
- 西道精工株式会社
7.「フォローアップ訓練」
・企業実習内容の発表
・不足を感じた技術の補完

受講要件
過去のCAD/CAM及び汎用工作機械、NC工作機械加工の経験
- 特に不要
事前に習得していることが望ましいスキル
- 2次元CADやNCデータ作成作業では、パソコンを使用しますので,パソコンの基本操作(文字入力、ファイルの呼出し・保存作業、印刷作業、マウス操作)ができることが望ましいです。
各訓練科共通要件
- 再就職を強く望んでいる者であって、職業訓練を受講することに強い意欲を有している方。
- 離職者訓練コースの内容を理解し、就職を希望する職務と入所希望訓練科との整合性がある方。
- 職業訓練の安全確保及び訓練に支障を来さないような健康状態である方。
- 職業訓練を受講する上で必要な、集合訓練における協調性のある方。
受講料
無料です。
ただし、教科書代等(約1万円)については、実費負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
未経験の方でも、下記のような関連する職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
・配送業(郵便) → 組立工
・小売店販売員 → NC機械オペレータ
・接客業(ホテル) → NC機械オペレータ
・型彫り放電加工オペレータ → マシニングセンタオペレータ
・プラスチック製品切断工 → フライス盤工
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
- 金属工作機械工
金属工作機械工の仕事
金属工作機械を使い、さまざまな金属に、切る・削る・穴を開ける・溝を切る・磨き仕上げるなどの加工をするのが、金属工作機械工です。違う形状のものを少量だけ加工する場合は、人の手で加工する汎用旋盤を使います。まず製品の図面に基づいて、材質・加工精度に応じた刃物を選び、角度や削る強さ、回転数、送りの速度などを決めます。そして、旋盤の設定が終わったら、知識や技術・経験を駆使して、材料を要求された形に加工します。同じ形状のものを大量に加工する場合は、加工条件を数値化し、連続自動加工するNC旋盤を使います。NC旋盤では、要求される精度を出すため、最適な加工条件を正確にプログラミングします。次に、設定が終わったら、精度を確認するための試削りを行います。試作品を正確に計測し、必要に応じて何度でもプログラムを修正します。そして、精度が安定したら、連続的に自動加工します。金属工作機械工には、期限内に、決められた数の製品を高い精度で正確に加工することが求められます。
金属工作機械工職種との相性(こんな方に向いています)
「ものづくり」に興味があり、何か作ったり組み立てたりすることが好きな方。
訓練により就職可能な主な仕事
- マシニングセンタを使用した加工及びオペレーション
- NC旋盤を使用した加工及びオペレーション
- 汎用工作機械(旋盤、フライス盤等)を用いた金属加工
- 測定機器を用いた部品の検査
- 機械製図のCADオペレータ
求人票に記載されている職種名
マシニングオペレータ、NC旋盤オペレータ、マシニングセンタ・NC旋盤プログラマ、技術職、普通旋盤による機械加工・組立作業員、機械設備の設計・製図、CADオペレータ
就職後の仕事例(求人票より)
- 図面を見てマシニングセンタへのプログラム入力・セッティング・加工の作業
- 自動車部品の仕上げ加工(※ノギス、マイクロメータ使用できる方)
- NC旋盤、MC(マシニングセンタ)、フライス盤等を使用して機械部品を加工する仕事
- CAD/CAMによるNCプログラムの作成
- 機械設計(CAD)、機械装置の組み立て、修理
就職率
94.1%(令和2年度 NC生産システム科企業実習付きコース(旧科名))
修了生の主な就職先
- (株)片桐製作所
- (株)マイスター
- (株)伊藤製作所
- (株)石澤製作所
- (有)瀬野製作所
- 日本GT(株)
- (株)管製作所
- (株)太陽機械製作所
- (株)ナチ東北精工
- (株)朝日相扶製作所
修了生の声
訓練は、期待と不安の中で始まりましたが、丁寧な指導のもと、知れば知るほど面白くなり、機械加工の職に就きたいと強く感じるようになりました。
このコースの特徴である企業実習は、前もって実際の現場の雰囲気を感じることができるのでとても良い経験となり、就職活動は相談室の先生方の親身なサポートもあり、希望どおりの就職ができました。
また、職業訓練では同じ目標を持った同期の仲間たちと出会えたことも何よりの収穫でした。
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
当科の訓練を受講することで、下記の技能を習得できます。
(1)NC旋盤およびマシニングセンタのプログラミング、機械操作、実加工、検査までの一連の作業
(2)旋盤・フライス盤などの汎用工作機械による金属加工
(3)2次元CADによる機械部品のトレース等の技能
(4)機械部品製造業への企業実習による、実践的な機械加工作業
訓練を修了すると、これらの基本技能を活用して、就職先企業でNC機械加工技術を使用した製品製造ができるようになります。
また、企業実習付きコースの修了生から「NC機械加工の分野に転職するにあたり、職業訓練で基礎を身につけ、希望の職種に就くことができた。仕事をする中で学ぶべきことが多々あるが、やりがいを感じている。」との声も挙がっています。
就職後は、就職先の仕事内容によっても異なりますが、訓練で習得した技能・技術によって概ね3ヶ月から6ヶ月程度でベテラン技能者のOJT により、就職先が期待する仕事(標準的な作業時間と品質・仕上がり)ができるようになります。およそ2~3年で熟練度は向上し、細かく指示されなくとも自らの判断で仕事ができるようになります。
任意に取得する資格
訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。
詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせください。
技能検定(3級旋盤など)
山形県職業能力開発協会 技能検定課
〒990-2473 山形県山形市松栄二丁目2-1
TEL:023-644-8562 FAX:023-644-2865
技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。技能検定は、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されています。
技能検定は昭和34年に実施されて以来、年々内容の充実を図り、現在130職種について実施されています。技能検定の合格者は平成28年度までに423.9万人を超え、確かな技能の証として各職場において高く評価されています。
CAD利用技術者資格(1・2級)
一般社団法人コンピュータ教育振興協会
〒107-0052 東京都港区赤坂2-8-14 丸玉第3ビル8階
TEL:03-3560-8435
2次元CADまたは3次元CADを使いこなし、製図・設計・デザインをする能力を認定する民間資格です。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料)) を受講することにより、対応職務のスキルアップができます。また、普通旋盤やフライス盤などを扱う技能に関しては、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定(2級・1級)など高度なものに挑戦したり、CADに関しては中央職業能力開発協会のCADトレース技能審査等の資格試験を活用することにより、さらにスキルアップさせることができます。
当センターでは、このような就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談ください。
お問い合わせ先
ポリテクセンター山形 【訓練課】
TEL
023-686-2016
FAX
023-686-2224