お知らせ

修了生にインタビューしました!

自分でゲームを作りたい!
その一心でプログラミングの道へ

北電情報システムサービス株式会社
システム開発部 ERP事業グループ

杉江 柊伍 さん

専門課程 電子情報技術科 平成30年度修了

応用課程 生産電子情報システム技術科 令和2年度修了

杉江柊伍さんの写真

能開大進学の決め手は、実践的に学べること

能開大へは工業高校から進学したのですが、工業系の学校を選んだ理由は、遊びたいゲームを自分で作りたいと思い、プログラミングや電子工作に興味を持ったからです。また、中学生の時に、友人とロボットコンテストに出場した経験があり、元々ものづくりが好きだったことも大きな理由の一つです。高校では、電気科で少しプログラミングの勉強をしたときの楽しさから、大学ではどうしてもプログラミングを専攻したいと思い、いろいろ調べる中で能開大を知りました。そして、高校の先生からも「能開大は他の学校よりも実践的にプログラミングを勉強することができ、さらに複数のプログラミング言語を学べる」と聞き、能開大に進学することにしました。

実習をとおして、ものづくりが好きなことを再認識

能開大の授業は、高校の先生から聞いていた通り、社会に出てからも活かせるような授業や実習が多くて、楽しみながら学ぶことができました。実習の授業は、自分の所属している電子情報技術科の実習だけでなく、生産技術科や電気エネルギー制御科の実習もあって、金属加工やCADなども学ぶことができました。いろいろな実習を受けられたことがとても楽しくて、自分はやっぱりものづくりが好きなのだなと改めて実感しました。また、主流のプログラミング言語に軒並み触れることができたことはとても良かったです。当時のマイコンと呼ばれる小さなコンピュータで主流だった「C++」や「C#」、webゲームで使われる「JAVA」、webサイト制作で使う「JAVAスクリプト」、流行りのAI開発に使われる「Python」などを学ぶことができました。

VR技術を駆使して、ゲームとストリートビューを開発

能開大では、専門課程と応用課程の2年目にそれぞれ半年から1年ほどかけて取り組む課題があります。専門課程の総合制作では、VR技術を使ったゲームと校内案内の2つを制作しました。ゲームは、魚津市のゲーム開発の取り組み「つくるUOZUプロジェクト」と一緒になって開発にあたりました。みんなでアイデアを出し合って、遊園地にあるようなお化け屋敷をヒントにして、ホラーゲームを制作することに決定。暗くておどろおどろしい場所で出口を探すゲームを目指しました。ただ、手に持っているはずの懐中電灯が頭上10メートルくらいの位置にあるバグが起き、どこに問題点があるのかずっと探したものの、最後までわからず、残念ながら完成させることはできませんでした。校内案内は、電子情報技術科の棟をストリートビューにするもので、これもVR技術を使っています。360度カメラで定点を撮影しているので、向いている方向を検知して次の画像がどれか正確に選ぶことが難しかったです。こちらは比較的スムーズに完成でき、3階建ての電子技術科棟の教室などに出入りできる校内案内になりました。

3科が一緒になってリバーシロボットを開発

応用課程の開発課題では3科の学生がチームを組んで取り組みます。私たちのチームは、人と機械がゲームで対戦できるものを作りたくて、3軸のロボットアームを用いたリバーシロボットを開発しました。人が先に打った手から次の最善手を計算して、ロボットアームが白黒の石(コマ)をひっくり返していくロボットです。私は、そのロボットが打つ次の手を考える部分や、アームの制御部分を担当しました。危険防止の調整がもう少し必要でしたが、次の手を計算し、アームも正確に石をひっくり返すことができるようになりました。ロボットの勝率は6、7割ほどで、さすがにコマの色をすべて自分の色に変えるようなハイレベルな人には勝つことはできませんが、普通に対戦して強いレベルのロボットになったと思います。また、他科の学生とチームを組んで、ああでもない、こうでもないと考えたり、議論したりしながら取り組むことができたことは、すごく良かったです。

技能五輪全国大会で感じたプロのレベルの高さ

資格では、技能検定の電子機器組立て2級を取得することができました。その技能検定試験の点数が良かったことが評価されて、応用課程の1年時に技能五輪全国大会に富山県代表の一人として出場しました。技能五輪には学生だけの部門がなくて、学生も社会人と一緒に競い合います。日本人なら誰でも知っているような大きな企業に勤めている人が多く出場していました。自分が出場した「電子機器組立て」部門は、制限時間内にプログラミング、基板組立、基板修理の3つの課題を終了させる競技でした。難易度がとても高く、思ったような成績を残すことができませんでしたが、プロのエンジニアの方の技術やレベルの高さを間近に感じることができて、とてもいい経験を積むことができました。

学生の学びたいことを整えてくれる能開大

電子情報の授業は最低限のパソコンや周辺機器があればできるのですが、能開大はPC機器がすごく充実していて、マイコンや、ラズベリーパイという超小型のコンピュータも用意されていました。それから、学校にないものでも申請を出せば購入してもらえることが多く、総合制作でVRのためのパソコンを使いたくて申請したら購入してもらうことができました。学生の学びたいことが学べるように学習環境を整えてくれる学校だと感じました。生産技術科の授業に行ったときにはパッと見ただけでもいろんな機械がすごく並んでいるのが分かり、機械を勉強していない自分の目から見てもスゴいと感じていました。

アルバイトは、近所のスーパーでレジ打ち

アルバイトは、入学当初は飲食店で働いていました。しかし、その店の営業時間が深夜までで早い時間に帰ることができず、学業にも支障が出るので、2、3ヶ月で辞めました。その後は、スーパーマーケットでレジ打ちなどのアルバイトをしていました。家のすぐ近所のスーパーだったので0時まで働いても辛いことはなくて、学校の勉強と両立させることができました。

プログラミングを幅広く活かせる仕事に就きたい

就活は、能開大で学んだ複数のプログラミング言語をいかして幅広い仕事のできる会社を探しました。生まれ育った富山を出るという選択肢があまりなくて、富山県内で探したところ、3つの会社が候補に挙がりました。情報系の仕事に就いている両親からアドバイスを聞いたり、会社訪問や仕事体験に伺ったりしてどんな仕事をされている会社かよく調べました。当初の3社の中でも、特に多岐にわたる業種のシステム開発を行っている北電情報システムサービスに入社しました。

開発が長期にわたる分、達成感も大きいです

今はお客さまの会計や人事、販売などを管理する基幹システム「ERP」の構築や保守を担当しています。ドイツの会社が提供しているソフトウェアをお客さまに合わせてカスタマイズしたり、システムに不具合が起きたときの対応をしたりしています。開発期間に1年半ほどかかるのですが、それだけにシステムを納品したときの達成感はとても大きいものがあります。
また、普通だったら導入したシステムが安定稼働するまでに不具合が起きたり、お客様から要望などの問い合わせが多くあったりするのですが、当社では開発に時間をかけていることもあり、スムーズに安定稼働することがほとんどです。そんなときには、頑張った甲斐があったなと思えます。

将来は、お客さまの課題に上流から関わりたい

仕事で実際に使うプログラミング言語は、専門性の高い言語なので学校で勉強したものとは違うのですが、能開大で学んだプログラミングの基本的な考え方は仕事をする上でしっかりと活かされています。また、今のところ自分は他部署の人と連携することはないのですが、仕事を進めていく際に他部署との連携がとても重要なので、能開大で他科の学生と一緒に取り組んだときに培ったコミュニケーション力がきっとこれから活かされると思います。近い将来の目標で言えば、開発をする側でオールマイティに動けるように、システムエンジニアとプログラマーの両方ができるようになりたいです。長期的に見た目標としてはシステムだけではなく、もっと上流からお客さまの課題に関われるようにコンサル的な立場になれたらいいなと思います。また、ネットワーク構築などのITインフラの仕事もしてみたいです。とても興味があるので、今は家に帰ってから趣味としてネットワーク構築をしています。

能開大なら、自分の得意を見つけることができる

能開大は本当に実践的な勉強ができることが、他の学校にはない強みです。もしプログラムの勉強をしたいのであれば、やっぱり実践的にいろんなことを勉強できる能開大がいいと思います。また、高校の時点で将来的にどんな仕事に就こうかわからないのであれば、能開大ならものづくりについて幅広く学べるので、自分の本当にやりたいことや、自分の得意なことを見つけることができます。だから、就活などの先を見据えて勉強できるという意味でも、能開大はすごくいい学校だと思います。

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