お知らせ

修了生にインタビューしました!

機械に必要不可欠な
電源装置を開発。

コーセル株式会社
新製品開発三部 開発七課

高橋 祐仁 さん

専門課程 電子情報技術科 平成29年度修了

応用課程 生産電子情報システム技術科 令和元年度修了

高橋祐仁さんの写真

実習をしながら楽しく学びたくて能開大へ

小さい頃からブロックで遊ぶことや、プラモデルを組み立てることが好きで、高校でもモノづくりや機械を動かすことを学びたいと思い、電子機械科のある高校を選びました。高校の授業では旋盤やフライス盤などの金属加工機の操作方法だけでなく、制御についても学びました。それで、マイコンのプログラミングなどをする中で電子情報に興味を抱くようになったのです。高校二年生の時だったと思うのですが、北陸能開大で開催された体験授業に参加して、北陸能開大という大学校があること初めて知りました。そして、高校三年生になり進学先を考えていた時に、能開大に推薦入試で合格した友人から、能開大は実技や実習の授業が多いということを聞き、ただひたすらノートをとる座学中心の一般大学よりも能開大のほうが楽しく勉強できると思い、自分も能開大を選びました。

クラスメイトや先生との距離がとても近い能開大

授業は基礎的なことから進めていくので分かりやすく、つまずくことなく勉強をスタートすることができました。また、1クラスの生徒数が30人程度なので、クラスメイトとの距離が近くてコミュニケーションを取りやすく、普通科高校出身の友人も置いていかれるということもなかったです。また、授業で分からないことがあってもすぐに質問や相談ができることが良かったと思います。それから、総合制作や開発課題では、それぞれプロジェクトごとに担当の先生がつかれるので、先生とも近い関係でいられることが能開大の特徴の一つだと思います。普通、先生と言えば授業以外は職員室や自分の研究室にいるイメージですが、能開大の先生は職員室にずっといるような雰囲気の方はほとんどいなくて、相談しやすい先生が多かったです。また、どうしても達成できないような課題がある場合も、各々のレベルがあがるまで先生に導いていただけると思います。

鈴鹿でのレースに出場した開発課題

能開大で印象に残っていることは、4年次の応用課程で1年間を通して取り組んだソーラーカーの開発課題です。生産機械システム技術科5人、生産電気システム技術科4人、生産電子情報システム技術科5人の3科合同チームで取り組み、私は位置情報や走行情報を取得するシステム分野を担当しました。レースに向けてソーラーカーを開発するのですが、レースを走った経験がない中で、どういう情報が必要かを考えながら製作することが大変でした。本番のレースでは入賞できなかったものの、完走できないチームもあるなかで、しっかり完走できたことがうれしかったです。と言うのも、曇りだと充電がうまくできないこともあり、ソーラーカーの性能や、チームの戦略によって完走できないチームもあります。だから、完走できたことによってすごく達成感を得ることができました。

能開大で培ったコミュニケーション能力

4年次の開発課題は、生産機械システム技術科、生産電気システム技術科、生産電子情報システム技術科の3科合同で取り組むことになります。だから、これまで電子情報を学んでいない学生と一緒に取り組むので、電子情報分野の専門的なことを他学科の人に伝わるように噛み砕いて説明することが求められます。また、逆に他科の人の説明が分からなければ、どこが分からないかを質問することもあります。ただ、大学を卒業して実際に会社に入っても全員が同じ部署であるということはなくて、自分の考えを相手に分かりやすく伝えることがとても大切になると思うので、開発課題などを通してコミュニケーション能力を培えたことはとても良かったと思います。

学園祭などのイベント運営に携わった自治会活動

私は、サークルには入っていなかったのですが、2年生から4年生までの3年間、大学校のイベント運営などをする自治会に入っていました。学園祭や球技大会などの準備で、みんなの要望と実現できることの差異を釣り合わせていくことがとても大変でした。ただ、自分と同じ学年だけでなくて、他の学年や、他の科の人たちと知り合えることができ、さらに色々な人と知り合うことで知見や経験を積むことできました。自治会に入ったことは能開大での良い思い出の一つです。

設計から評価まで携われることに惹かれコーセルに

私が、コーセル株式会社を志望した理由でもあるのですが、大手の会社とちがって設計から評価まで全部の工程に携われるの特徴です。大手の会社だと細部の設計しか従事できないことがあると思うのですが、コーセル株式会社は開発の部署の中で本当に何でも携わることができます。その点が面白そうだなと思って、この会社を選びました。それと、3年生の冬にコーセル株式会社でインターンシップをさせていただき、会社の雰囲気がとても良くて、先輩社員と若手社員が楽しそうに談笑していたりするのを見たことも決め手になりました。

能開大での学びをいかして、試作品を評価

コーセル株式会社に入社して4年目になり、今年の5月からオンボード電源装置の開発を担当しています。異動したばかりで分からないことが多く、先輩にいろいろ教えてもらいながら仕事を進めています。仕事の流れとしては、基本的にメインの大きな設計は先輩社員が担当され、私はその試作品が設計通りの結果を出せるか、シミュレーションと比較したり、設計値との比較をしながら評価をしています。この「設計」から「評価」までの開発の流れは、能開大の実習でも取り組んできたことで、ソフトウェアであっても、ハードウェアであっても共通していることなので、仕事をする上で役に立っています。また、仕事では、ピンセットを使って1mmにも満たない部品を組み替えたり、はんだ付けする作業もあります。手順を間違えると、動かないだけでなく、火を噴くこともあるそうなのですごく慎重さが求められる仕事です。電源装置は機械に必要不可欠なものでありながら、他社製品と差別化の難しいものになります。SDGsによって省電力の電源が求められていることもあり、クライアントに選んでもらえるように、ニーズに沿った高性能な電源を開発したいです。

能開大は、実習しながら実力をつけられる学校

他の大学で授業を受けていないので比較はできないですが、人との距離が近いことが能開大の特徴だと思います。一つの学科の人数が30人ほどで、分からないことなども気軽に聞くことができますし、クラスだけでなく先生とも距離が近いので、相談しながら進めていくことができます。また、実習時間もとても多いので、座学で学んだことを実際に手で動かして検証でき、検証することで自分の実力をつけることができると思います。能開大は、モノづくりを楽しみながら学べるので、モノづくりを学びたい学生にオススメです。

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