修了生にインタビューしました!
能開大で学んだ電気制御を活かし、
保全業務に取り組んでいます!
NSK富山株式会社
技術部 生産技術課
大村 幸嵩 さん
専門課程 電気エネルギー制御科 令和3年度卒

専門分野をより深く学ぶために能開大へ
私はゲームよりも、ブルドーザーやクレーンのような大型建設機械や自動車に興味がある子どもでした。それで、高校3年になり進学先を選ぶ際に、部品づくりなどで建設機械に携わることができればいいなと思い工業系の学校を志望しました。ただ第一志望の大学はレベルが高かったこともあり、他にどんな大学があるか調べるなかで、魚津に北陸能開大があることを知りました。そして、ここならより専門的な分野を学べると思い能開大を選びました。
普通科出身でも学びやすいカリキュラム
私たちの期は工業高校出身の学生があまりいなかったこともあり、普通科出身だからといって困るようなことはまったくなかったです。また、基礎的なことは重点的に授業で学ぶことができたし、分からない課題なども友達に聞きながら取り組むことができました。家では予習や復習はしなかったですが、試験前は、試験に通らないと単位がもらえないので、しっかりと試験勉強をしました。ただ、配線図を書いたりするシーケンスの基礎についてはけっこう難しかったので、家に帰ってからも自分でもしっかり勉強しました。
難しいけど、楽しかった制御盤製作
2年生の時の制御盤制作の実習は楽しみながら受けることができました。制御盤は大きければ大きいほど使う電線や部品も多く複雑になります。私が、実習で制作した制御盤は60cm×60cmほどのもので比較的大きな制御盤でした。まずCADを使って設計し、新しい盤に穴を開けて組み立てていきます。それで、PLCと呼ばれる制御デバイスを使わずにリレーを使った制御で、ちょっとでも間違えるとまったく作動しなくなるので慎重さが求められました。配線ミス防止や、メンテナンス時に必要になるマークチューブもこの時に初めて制作しました。1人が1台ずつ制作するので、みんなが同じ仕上がりということではなくて、それぞれに出来栄えが違ってきます。自分の制御盤はまぁまぁの仕上がりだったと思います。
レーザー加工機を駆使しての総合制作
グループで取り組む総合制作は、まず何をつくるかをみんなで考え、1期上の先輩が製作された町並みのジオラマをヒントにして、楽しみながら製作したいとの思いから「遊園地」のジオラマを制作しました。メリーゴーランド、観覧車、ジェットコースターを動かす部分に制御を用い、PLCも使用したのですが、ONとOFFがメインだったのでそれほど複雑な制御ではなかったと思います。設計や制御部分については、オートCADが得意な人がいたのでその人に担当してもらい、私はレーザー加工機でアクリル板を切り出す作業を担当しました。アクリル板から観覧車の土台や、フレーム、ゴンドラ部分を切り出すのです。レーザー加工機を動かすためのプログラムを組むことから始めなければならず、また、レーザー加工機でアクリルを切リ出すととても臭いのですが、私はすごく楽しかったです。また、時間に余裕があったので、アクリルの加工以外にも、ジオラマ内で使う電車や樹木なども製作しました。担当したメリーゴーランドはギリギリまで動かなかったのですが、運良く最後に作動するということもありました。
インターンシップ先とはちがうNSK富山(株)へ入社
就職活動をするにあたって、もともとちがう会社を志望していて、その会社のインターンシップにも1週間ほど行っていました。業種的にも自分の志望する仕事で、社内の雰囲気も良かったのですが、自分自身を振り返り、自分の新たな方向性に気づいたため、新たに志望する会社を探すことになり、就職担当の先生に相談した所、ちょうど社員を募集されていたNSK富山(株)さんを紹介され、電気エネルギー制御科の先生からも強くすすめられました。ただ、恥ずかしながら紹介されるまでNSK富山(株)さんのことを知らなくて、ベアリング業界でトップの企業であることを、その時に初めて知りました。
作業が日によってちがう保全業務
入社して2年目で、今年から生産技術課に配属され電気や保全をメインとした仕事をしています。例えば機械が止まった原因を調べて保全したり、ここに照明が欲しいと言われたら照明工事をしたりしています。日によって作業が全く違って、今日やった作業をまた明日もするということはほとんどありません。工場の棟によって、機械自体がまったく違うので、作業も違ってくるのです。同期入社の社員に能開大の応用課程を卒業された先輩がいるのですが、何でもできますし、レベルの高さを感じています。自分はようやくこの生産技術課の業務に少しずつ慣れてきました。
まずラダー図を書いて、業務に取り組んでいます!
業務をするにあたって「つなげ方」が必要になるのですが、能開大で学んだ「ラダー図」をまず書いてから業務にあたっています。電気図面もあるのですが、読み取れない部分もあるため、ラダー図を基本にして考えています。仕事を進める上でこれが最善の方法なのか分からないですが、このほうが理解できるのです。能開大に行っていなかったら、ラダー図はわからなかったと思います。だから能開大で学んだことが活かせないということは、絶対にないです。この部署に配属され3ヶ月ほど経ち出来ることも増えてきましたが、ある意味まだスタート地点だと思っています。そして、資格を取ったりして、業務を任せられるようになりたいと思っています。そして、この部署の人は何でも出来るだけでなく、それぞれ専門の強みを持っています。自分もそういう強みを持てるように頑張ります。
一般大学だけが、進学の選択肢ではない
私もそうだったのですが、進学先を選ぶ際に、一般大学だけを選択肢に絞ってしまっているために、能開大のことを知らない学生が多いと思います。ただ、モノづくりの専門知識をつけたいと思うのであれば、能開大を選ぶのもありだと思います。何を求めて進学するかにもよるのですが、もし学士が欲しいのであれば、能開大でも「大卒」と同じですし、より専門的な知識を学べると思います。北陸能開大の特徴として、他の学校よりも実習時間がとても多いことがあります。だから、知識だけでなく、技術も身につきやすいと思います。実習が多いので、遊ぶ時間が少ないと言う学生もいましたが、自分はなんやかんや言いながら楽しく勉強していました。だから、一般大学ばかりに縛られることなく、自分のやりたいことを優先に進学先を選んで欲しいと思います。北陸能開大は、専門的な知識や技術を学びたい人は能開大を進学先にするのをおススメします。