お知らせ

修了生にインタビューしました!

YKK AP株式会社
生産本部 黒部製造所 素材製造部 押出ライン

牧野 拓哉 さん

専門課程 電気エネルギー制御科 令和2年度修了

高校時代に興味を持ったシーケンス制御

高校の時に友人に誘われて技能検定を受けるためにシーケンスの勉強を始めたんです。そして、それがきっかけで物を動かすことの面白さを知り、シーケンス制御に興味を持ちました。ただ最初はシーケンスについてよく分からなかったのですが、動かせるようになってきたことでシーケンスの面白さにハマりました。高校3年次になり就職するか進学するかで悩んだんですけど、「シーケンスをもっと深く学びたい」という思いが強く、また高校の先生から北陸職業能力開発大学校(能開大)ならシーケンスの実技を学べると聞き、受験を決心、進学することにしました。また、家から通える距離に大学校があったことも魅力で選んだ理由の一つになりました。

工場を模したコンパクトラインで、実践力を養成

シーケンスを勉強したいと思って進学したので、能開大で一番思い出に残っている授業はやっぱりシーケンスの授業ですね。電気エネルギー制御科には、実際の工場のラインを模したコンパクトラインがあり、運ばれてきた荷物を吸盤で吸い取って移すなどの4工程をシーケンスプログラムで組んでいく授業がとくに印象に残っています。そして、どの先生もやさしくて、実技の課題などでうまくできたら褒めてもらえるのが嬉しかったですね。さらに、分からないことがあった場合は、すぐに解答を教えるのではなく、解答を導くためのヒントを教えてもらうので、自分で考える力を養うことができたと思います。さらに、先生だけでなく、同級生もやさしくて思いやりのある人ばかりだったので、みんなで助け合いながら課題などに取り組むことができました。

卒業制作は、シーケンス制御を活かしたパノラマ模型

専門課程の2年次にほぼ1年間かけて卒業制作を制作するんですが、その制作課題でもシーケンス制御を選びました。6人ほどのチームに分かれ、自分たちのチームはパノラマ模型を製作。町のビルなどの建物をつくり、車を走らせられるように道路も自分たちで制作するんです。道路には車を走らせるための信号も設置し、その信号機にシーケンス制御を使いました。プログラムを組むことは慣れているので難しくはなかったですが、建造物を細かくつくるのが大変でした。ただ、手先の器用なメンバーがいたことで、もともとは魚津の町並みの模型を制作しようと思っていたのですが、どんどんいろいろな建造物を製作し、最終的には架空の町のパノラマ模型になりました。

午前中で授業の終わる水曜日は、クラスの友人たちとサッカー

学生時代はとくに部活やサークルなどには所属せずに、ドラッグストアでアルバイトをしていました。ただ、電気エネルギー制御科は、毎週水曜日は午前中で授業が終わるので、電気エネルギー制御科の10人ぐらいで集まってサッカーをしていました。体育館で練習をしていたんですけど5対5のチームに分かれて試合をしたりして、とても楽しい思い出になっています。また、能開大のサッカーサークルと電気エネルギー制御科のチームで対戦したこともあるんですが、その時は自分の都合が合わなくて参加できずに残念でした。

シーケンス制御の技術を活かし、ラインの保全業務

就職は、地元で就職したいという思いがあり、地元を代表するYKKグループのYKK APに受かることができました。今は、アルミの塊を柔らかくしてアルミ形材などを製造する押出工程の保全業務に当たっています。黒部製造所には50メートル以上ある押出ラインが複数あり、その複数のラインを6人で担当しています。主な仕事は、メンテナンスで油圧部分に油漏れがあればその油漏れを止めたりする機械の修理になります。設備に不具合が起きた時にはシーケンスのプログラムを確認して何が動いていないかを特定しなければなりません。ここでは大学校で学んだシーケンス制御をしっかりと活かすことができています。また、メンテナンスをする時には実際に機械の中に入って作業をすることがあるので、能開大で学んだ「安全を一番に」を常に心がけて作業に取り組んでいます。そして、修理が終わり、機械がスムーズに動くようになった時に、現場の人から「ありがとう」と言われるのが仕事の一番のやりがいです。

卒業してからも、能開大でスキルアップ

機械の止まる土日はメンテナンスのために出勤することもありますが、基本的に土日が休日です。そして、釣りが趣味なので、休日は友だちと釣りに行きます。先日もマゴチを釣りにいきました。休日とは違うのですが、保全業務のスキルアップの研修が能開大で定期的に開催されるので、卒業してからも数回訪問しています。指導していただいた先生や応用課程に進んだ仲間たちとも再び顔を合わせることができるのでとても嬉しいです。また、入社してからは、会社で講習を受け、アーク溶接などの技能を身につけることもできました。

自分につづく後輩たちをしっかり指導できる先輩になりたい

今は先輩についてメンテナンス業務をしているのですが、一人でもメンテナンス業務を担当できるように勉強し、習熟度を高めていきたいと思っています。また、今後新しいラインが稼動する際は、これまでとは仕様などが違ったとしてもその技術も覚えてすべてのラインが問題なく順調に動くようにしっかりと整備をしてきたいと思います。今後は自分につづく後輩たちにメンテナンス業務をしっかりと指導できる社員になりたいです。

能開大は、機械いじりが好きな学生が楽しく学べる大学校です

能開大は実技のカリキュラムだけでなく、シーケンス制御の授業で使うコンパクトラインなどの設備も充実しているので、ものづくりや機械いじりが好きな人にとっては、楽しく勉強できる環境が整った学校だと思います。そして、電気エネルギー制御科は電気工事1種などの資格をとるチャンスがあるので、能開大に入校したら自分から積極的に資格を取得するようにチャレンジすると良いと思います。

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