応用課程 開発課題20周年史

98 2009 年度 開発課題(生産システム技術系) グループ1 マイクロハンドの開発 指導教員 伊藤 昌樹 青木 亮二 日浦 優 今日,産業機械の分野では,機械部品やシステム全体のマイ クロ化が技術的にひとつの大きな流れとなっている.例を挙げ ると,半導体の高集積化に対応した製造装置の微細加工への要 求がある.そして現在私たちの教育環境では,超精密位置決め による高精度な加工が可能である.その次のステップとして, 加工した微細な部品の保持や移動を可能にする超精密加工用 のマイクロハンドが必要となったため開発を行うこととした. グループ2 ダイシングシート自動検査装置の開発 指導教員 山下 忠 田野 英一 浅野 博 ダイシングシートはセパレータと粘着剤が塗布された基材が 張り合わされており,薄く透明なシール状である.このダイシン グシートは半導体製造工程においてウエハの切断の際に用いら れる.切断する際に,ゴミ等からパターン面の保護及び散乱を防 ぐために使用する.ダイシングシートの切断までは自動化して いるが,シート切断後の不良品(異物・気泡,シワ)の検出,枚 葉検査,シートの袋詰めといった工程は手作業で行っている.そ こで,この企業からタクトタイムの向上及び生産コストの削減 が可能な自動検査装置の開発を提案され,取り組むことにした. グループ3 ナス自動選果装置の開発 指導教員 神野 豊 野村 征司 加部 通明 依頼企業では,生産者側と企業側でナスの選果を 2 度 行っている.この選果作業を自動化することで,労力軽 減,コストダウン,選果の均一化を図る.また,作成し たデータベースを基に農業指導等に活かす.なお,本課 題は昨年度からの継続課題である.昨年度の資料等を 参考にし,完成のために以下を考慮した. ①自動でナスを選果する装置の開発 ②検査結果のデータベース化 ③供給装置と検査装置に分けて開発 98

RkJQdWJsaXNoZXIy ODQ0MTk3