応用課程 開発課題20周年史

94 2007 年度 開発課題(生産システム技術系) グループ1 両面テープディスペンサ自動組立て機の開発 指導教員 羽賀 馨 田野 英一 浅野 博 S社は両面テープを製作している.この両面テープは 両側面に薄いシート状のセパレータが貼付された状態で, ディスペンサと呼ばれる紙製の箱に挿入後,出荷される. ①ディスペンサの組立て,②セパレータの貼付,③セパレ ータを貼付されたテープのディスペンサへの挿入の3工 程は,人手によって行なわれている.この①~③の工程を 自動化して生産効率の向上,生産コストの低減を図ること が求められている.我々は昨年度に引き続き,①~③を自 動で行う装置の開発を行うこととした. グループ2 焼結部品の外観画像検査装置の開発 指導教員 神野 豊 陣内 望 加部 通明 焼結部品とは金属粉を団魂化し焼結したもので,今回の 検査対象品は直径 28mm,内径 22mm,高さ 5mm のリング形 状である.現在 F 社ではこの部品の不良検出を目視検査 により行っている.この検査工程を自動化する事により, 検査精度の平準化とコストダウンを図る.本課題は引き 継ぎであるが,要求仕様及びワークの変更により,昨年度 とは全く異なった装置開発である. グループ3 超精密位置決め可能な三次元マイクロステージの開発 指導教員 伊藤 昌樹 青木 亮二 半導体や IC 等の電子部品を始め,注射針や医療機器等 の医療現場でも精密部品は導入されている.しかし,それ ら精密部品を製作するためには超精密位置決め可能なス テージが必要である.そこで,私たちは昨年度のテーマで あった XY マイクロステージを発展させ,新機構による精 度向上をはかった.また,Z軸移動が可能であるなど,様々 な用途に対応出来る,安価な三次元マイクロステージの 開発をし,マイクロ・ナノシステム産業創生に寄与するこ とを目的とした. 94

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