応用課程 開発課題20周年史

90 2005年度 開発課題(生産システム技術系) グループ1 情報を活用した工具システムの開発 指導教員 青木 亮二 山崎 聖 T 社では,ドライバーを使った製品の組立て作業を行っているが,ネジの締め忘れや締め 付けが規定トルクに達していないなど,製品不良が発生していた.そのため T 社より電動ド ライバーを用いて,品質の向上,検査作業の簡素化を図り, さらに電子データ化による情報の共有化により,作業者の 負担軽減がされるシステムの開発を依頼された.本開発課 題では,ネジの締め付けトルク管理や本数管理およびその 検査作業により効率化を図ったヒューマンエラーの発生を 減少させる,情報を活用した工具システムの開発を行った. グループ2 ニラ出荷調製装置の開発 指導教員 大澤 剛 飯塚 浩一 浅野 博 栃木県は全国有数のニラの生産地である.ニラは 1 年 を通して収穫することができるため出荷する機会が多 く,出荷調製の省力化が望まれていた.このため,現在S 社で出荷調製機を開発・販売しているが,まれに結束不良 が発生するため,新たな発想による結束部の開発を依頼 された.今年度は,自動重量計測部は継続せず,結束・検 査部を新たに開発しなおした.また,農家の方々からの要 望が強いニラの袋詰めの自動化も図ることとした. グループ3 米袋紐結束装置の開発 指導教員 山下 忠 野村 征司 稲作農家が米を出荷する際,米を計量し,袋に詰めて口の紐を 結束するといった作業を行う.このうち計量,袋詰までの自動化 はされているが,紐を結束する作業の自動化までには至っていな い.紐を結束する作業が各農家で自動化できれば,米の出荷作業 は楽になるものと考える.今回,T 社からの依頼により,計量・ 袋詰装置に取り付けが可能な米袋紐結束装置の開発に取り組む ことにした. 90

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