応用課程 開発課題20周年史

関東職業能力開発大学校 第26回 ポリテックビジョン in 栃木 76 ピッキング作業保証システムの開発 グループ4 生産機械システム技術科 篠原 有輝 田中 捷爾 日景 翔太 生産電気システム技術科 伊波 広大 佐藤 祐香 生實 光 緑川 諒 生産電子情報システム技術科 ○秋山 隆太 香取 敬悟 菊地 翔太朗 竹井 イヴァン 丹羽 柊人 1 .はじめに A 社自動車工場では , 様々な自動車の組み立てを行 っている . 注文車種ごとに自動車をカスタマイズして 組み立てているため , 各自動車にあった部品をピッキ ングする必要がある . 現在ピッキング作業の保証は , 目 視で行われており , 部品間違い , 欠品等が発生している . そこで A 社様からピッキング作業保証システムの開発 テーマを頂いた . 本開発では , 産業用ロボットを用いて , ピッキングした部品の保証が行えるシステムの開発に 取り組んだ . 2.開発仕様 A 社からの要求仕様と開発目標を表 1 に示す . また , 保証対象の部品仕様を表 2 に示す . 表 1. 開発目標 表 2. 保証対象部品仕様 3.システム概要 本システムは , 検査用自走式台車 ( 以下 , 検査台車 ) と 本流輸送用の KIT 台車及び積込み台から構成される . 積込み台は , 産業用ロボットを用いて検査台車から KIT 台車に部品を載せ替える . 3-1 システム動作概要 システムの動作手順は , 以下の通りである . (1)KIT 台車が RFID ゲート前を通過後 , 検査台車始動 (2)KIT 台車が積込み台前で停車 (3) 作業者が , 部品をピッキングし , 検査台車にのせる . (4) 部品の保証検査 (5)3 つの部品のピッキングが終了後 , 積込み台に部品 を移送 (6) パレットを産業用ロボットで検査台車から KIT 台 車へ載せ替え システム概要を図 1 に示す . 図 1. システム概要 3-2 システム構成概要 システムブロックを図 2 に示す .Raspberry Pi をメ インモジュールとし , カメラデバイス・各 LED 制御及 び情報伝達を行っている .2 台の Raspberry Pi 間の通 信は , ソケット通信を用いて行っている . 図 2. システムブロック 4.検査台車 検査台車の外観を図 3 に示す . 検査台車は , 走行部 , 保証検査部 , ストック部からなる . 以下に詳細を記す . 図 3. 検査台車外観 仕様項目 要求仕様 開発目標 動作 ピッキングは人 保証検査は自動 ピッキングは人 保証検査は自動 保証度合い 99.9 % 95 % コスト 100 万円 100 万円 タクトタイム 指定なし 10 秒 連続稼働時間 2 時間 2 時間 ピッキングエリア 20m 最低 5m 保証部品 検査対象部分 種類 VIN プレート 刻印数字 アルファベット 4 種 ブレーキパイプ 塗装マーカー色 4 種 ラジエータキャップ 印刷シール文字 最低 5 種 生産システム技術系 開発課題

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