応用課程 開発課題20周年史
関東職業能力開発大学校 第26回 ポリテックビジョン in 栃木 72 積載シミュレーションを搭載した製品パレット積みシステムの開発 グループ2 生産機械システム技術科 諏訪 和 石井 毅 古口 泰輝 三浦 佑斗 生産電気システム技術科 〇大木 尚之 仲田 稜馬 堀江 康介 村上 奨真 生産電子情報システム技術科 鈴木 亮 秋澤 洸太 髙橋 大和 中山 司 村杉 風児 横山 直樹 1.開発の背景 本開発は,昨年度の開発を引き継いだ開発である. 現在, A 社では,図1のような高性能フィルタを多 種類製作している.完成した高性能フィルタは適した 段ボールに梱包される ( 以下,製品とする ) .製品は, 生産現場の順序で生産されるため不規則な順番に生産 される.後日,倉庫のパレット内の製品を出荷日,出 荷先ごとパレットに再度積載する.この一連の作業を 人力で行うため,作業者への負荷がかかる. 図1 高性能フィルタ 2.現状での課題 昨年度の装置の開発では,以下の問題が挙がった. ・タクトタイムの速度が2分50秒と低速 ・製品の積載できる種類が一種類のみ ・製品にキズをつけてしまう積載方法 そこで,私たちは製品生産情報を利用した積載 シミュレーションで,製品をパレットに出荷される状 態で積載する装置 ( 以下,本装置とする ) を製作し,よ り実用性の高いシステムを実現することにした. 3.開発仕様 A 社からいただいた要求仕様と本装置の開発仕様を 表1に示す.積載する製品サイズは,複数のサイズの 製品の中から生産頻度が合わせて全体の6割を占める 3種を選定した. 表1 要求仕様及び開発仕様 仕様項目 要求仕様 今年度開発仕様 製品 の寸法 全製品 異なるサイズ3種 ・620×330×620[mm] ・620×180×620[mm] ・770×180×620[mm] タクトタイム 30秒/箱 1分30秒/箱 成功率 100% 99%以上 仕分け区分 2週間先まで 当日,翌日 4.動作概要 今回開発する予算と場所を考慮した,製品生産情報 を利用した積載シミュレーションで製品を積載する装 置の動作手順を以下に記載する.図2に仕分け部と図 3に積載部,図4にシステム概要図,図5にシステム ブロック図を示す. まず,作業者は,タブレット作業で日時設定を行う. 次に,品種解析として,製品を作業台に載せ,貼られ ているQRコードを読み込む.その情報を基に,製品品 質を確保する積載シミュレーションを実行させ,製品 配置座標,積載順序を算出する.その後,作業者は各 レーンに取り付けたランプの点灯に従い製品を適した レーンに載せる.そして,レーン上で製品を確認次第, 積載部で積載装置が積載シミュレーション情報の基, パレットに積載する. 図2 仕分け部 図3 積載部 図4 システム概要 図5 システムブロック図 生産システム技術系 開発課題
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