応用課程 開発課題20周年史

関東職業能力開発大学校 第25回 ポリテックビジョン in 栃木 58 ラップラベラーの開発 グループ2 生産機械システム技術科 樫村 諒 伊花 一行 落合 彪 小林 泰河 松田 晃人 生産電気システム技術科 軽部 雄大 佐藤 メアリー 髙田 浩太 増渕 尚斗 生産電子情報システム技術科 ○荒井 俊輔 入 悦貴 卯木 稜 大森 智貴 猿田 大貴 1 .はじめに 茨城の依頼企業では食品用ラップ(以下ラップ)を製 造している.ラップ先端を引き出すためにラベルシール (以下シール)をラップに貼り付ける.このシールをラッ プに貼り付ける装置をラップラベラーという.しかし, 現在企業で使用している装置は古く,シールトラブルに よる一時停止するといった問題がある.そこで,ラップ ラベラーの開発を依頼された. 本開発では,シールの貼り付けトラブルをなくし,ラッ プやシールの無駄ゼロを目指すラップラベラーの開発を することにした. 2 .開発目標 開発目標と装置仕様・性能を表 1 に示す. 表 1 開発目標 項目 開発目標 仕様・性能 装置サイズ D : 1,000 mm W : 800 mm H : 1,500 mm D : 1,090 mm W : 800 mm H : 1,645 mm 重量 90 kg 90 kg 成功率 99 % 80% タクトタイム 3 秒 3.9 秒 シール使用率 100 % 88 % 装置費用 ¥1,024,000 3 .装置概要 装置の全体図を図 1 に示す.装置は (1) ~ (5) のユニット で構成されており, (1) ~ (5) の順番でロール供給から検査 済みラップの仕分けまでの作業を自動で行なう. 図 1 装置全体 (1) ロール供給部 シールは台紙に貼られ,ロール状に巻かれている.現 状の装置は予備ロールのストック機能がなく,ロール交 換時に運転を停止させる必要がある.そこで,連続製造 するため,使い終わったロールとストックした予備ロー ルの自動交換機能を持ったロール供給部(図 2 )を製作 した.からくりを用いることで,アクチュエータやセン サの数を減らし,制御を簡単にした. 光電センサでロールのシールがなくなったことを検知 し,ロールの芯を廃棄するとともに,新規に予備ロール をセットする.上部のローラでシール送り部へと供給さ れる. 図 2 ロール供給部 (2) シール送り部 シール送り部と吸着部を図 3 に示す.ロール供給部か ら送られてきた台紙を一定間隔で搬送するために 3 つの ローラを使用した.ローラ A はロール交換時,台紙と台 紙の継ぎ目を無くす役割がある.ローラ B , C により, 台紙を張らせてシールを剥がしやすくする.また,シー ルを剥がす際に台紙ごと持ち上がるのを防止するため, 台紙下面に吸着パットを設けた. 図 3 シール送り部,吸着部 生産システム技術系 開発課題 (3) 吸着部 (4) 検査部 (1) ロール供給部 (5) 仕分け部 (2) シール 送り部 ローラ からくり ロール ( シール ) シール送り部 ローラ A ローラ B ローラ C 吸着部

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