応用課程 開発課題20周年史
5 開発課題 20 年の積み重ねに感銘 関東職業能力開発大学校 前校⻑ 渡邉 信公 20 周年史の発刊おめでとうございます。2001 年に関東職業能力開発大学校に設置された 応用課程修了年次の集大成として、2002 年からグループワークの開発課題が実施され、20 周年となることに大変感銘を受けております。20 年の期間は、人にたとえると成人にあた り、20 年間の積み重ねを土台として成熟し、一層大きく羽ばたくときです。今まさに、未 来に向けて益々の充実・発展を胸にして、新たなスタートラインに立った成果がこの記念史 に集約されていると思っております。 この度、20 周年史を発刊するとの報を受けて、在任中に発刊した 15 年史に続く 5 年間の 成果がまとめられたことに、敬意を表すとともに喜びを感じています。 記念史に収められた 5 年間の成果には、生産ロボットシステムの導入による課題対応領 域の拡大や充実、2020 年から蔓延した新型コロナウイルスによる行動制限の中で、工夫し 苦労してまとめあげた内容が詰まっていると考えます。特に、コロナ禍における学校教育は 大きな変化が見られました。しかし、開発課題の特徴であるグループワークで目標を立て熱 心に課題に取り組み、悩み・検討し、討論し、カット&トライで様々な失敗と成功を経験し ながら成果をまとめた各年度の応用課程学生の努力に感服しています。また、これらの成果 は、課題を遂行するためにご協力いただいた地域企業・団体の方がた、コロナ禍の中で学生 に忍耐強く適切なアドバイスと指導を行ってこられました諸先生の努力の賜物であると強 く感じています。 現在は、社会情勢の不安定化や円安・ドル高、エネルギー需給への対応など、産業界では 様々な課題に直面しております。特に生産現場では、産業構造の変化や急速な技術革新に加 えて、生産性向上や仕事で求められる能力向上、新しい技術・技能の習得と学びなおし、い わゆる「リカレント教育」の推進など対策や対応が求められています。 しかし、このような社会情勢の中でも本記念史に刻まれる開発課題は、産業界の課題解決 や専門分野を超えた融合を実践し、生産現場のリーダーとして必要な「計画推進力、チーム ワーク力、コミュニケーション力、プレゼンテーション力」を身につけた修了生を育て、学 生の資質の向上ばかりではなく、地域社会の活性化にも役立っていると確信しております。 今後、開発課題 20 周年史に続き、開発課題の益々の充実と継続発展、優秀な学生の育成 により産業界・社会への貢献に寄与することを祈念いたします。 令和 5 年2月吉日 5
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