応用課程 開発課題20周年史

関東職業能力開発大学校 第24回 ポリテックビジョン in 栃木 48 菌床シイタケ培養袋除袋装置の開発 グループ4 生産機械システム技術科 爲我井 和也 市川 裕進 鎌田 実里 鈴木 竣也 生産電気システム技術科 ○岩永 光広 内田 健太 瀬角 健 富口 大輝 生産電子情報システム技術科 青木 凌太 岩木 智嗣 大木 皓平 今井 優希 長谷川 徹 篠田 陸 1.はじめに 現在,シイタケは工業化されてない唯一のきのこで, 菌床栽培の除袋工程は手作業で行われている. M 社で はシイタケ菌床袋の除袋を1人平均 400 ~ 500 袋 / 時で 行っている.また事業所によっては 20 , 000 袋 / 日に もなる. M 社は除袋の自動化により,作業者の負担の 軽減・生産効率の向上を目指している.昨年に引き続 き,我々は菌床シイタケ培養袋の除袋装置の開発を依 頼された.図 1 に除袋前,図 2 に除袋後の菌床を示す. 図 1 菌床 ( 除袋前 ) 図 2 菌床 ( 除袋後 ) 2.開発目標 昨年度の装置仕様と M 社からの要求仕様を基にし て,今年度の目標仕様を表 1 に示す. 表 1 開発目標 項目 昨年度装置仕様 今年度目標仕様 装置寸法 W:1000㎜ D:960㎜ H:1980㎜ W:800㎜以内 D:800㎜以内 H:1800㎜以内 タクトタイム 4個/分 8個/分 成功率 94% 96%以上 菌床の切込深さ 2㎜以内 2㎜以内 対象の菌床 ダミー菌床 生菌床 除袋後の袋処理 ブロワーで除去 ブロワーで除去 その他 防滴 防水 耐食 3.装置概要 本装置は①搬送部,②除袋補助部,③除袋部の 3 つ により構成されている.また,本装置とは別に,④画 像処理部が設けられている. 菌床シイタケ除袋装置を図 3 に示す. 図 3 菌床シイタケ除袋装置 ① 搬送部 搬送部はベルトコンベアを使用して,シイタケ菌床 を各工程に搬送,除袋後の排出までの動作を行う. (図 4 参照) 図 4 搬送部 ② 除袋補助部 菌床は,内部の酸性液体により袋と菌床が密着して いる.ここでは菌床から袋を剥がしやすくすることを 目的としている.周りに取付けたカッター刃で切込み を入れ,袋内部に隙間を作ることで除袋の成功率を向 上させている . (図 5 参照) 生産システム技術系 開発課題 φ 120mm 130mm 300mm 4

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