応用課程 開発課題20周年史

関東職業能力開発大学校 第24回 ポリテックビジョン in 栃木 47 図 4 材料切断ユニットの外観 3 . 1 . 3 材料固定ユニット 材料を固定し , 切断時に材料が動いて事故や精度不 良になることを防止し , 品質向上を図っている . 3 . 1 . 4 クーラントユニット 水溶性のクーラント液を循環させ , 刃先の冷却や切 屑の除去などを行っているユニットである . 3 . 1 . 5 ベースユニット 3.1.1. から 3.1.4. 項目のユニットや制御盤及びモニ タリングシステムのモニタを結合させるユニットであ る . 土台には市販の作業台を用いている . 3 . 1 . 6 PLC 通信ユニット PC と PLC を通信するユニットである . シリアル通 信を用いて寸法データの送信や加工状況をモニタリン グし , ユーザに開示する . 3 . 2 汎用型モニタリングシステム 汎用型モニタリングシステムでは , 稼働状況をカメ ラや各種センサを用いて自動計測し , 情報処理後 Web 画面にて閲覧できるようにしている . また , 様々な工作 機械にも対応できる . 汎用型モニタリングシステムの システム構成を図 5 に示す . 図 5 汎用型モニタリングシステムのシステム構成 3 . 2 . 1 制御盤監視ユニット カメラで制御盤を監視し , 画像処理をすることによ って加工機の状態を把握する . その後メインユニット へ送信する . 3 . 2 . 2 製品認識ユニット 超音波センサにて鋼材の有無を判断するユニット である . 取得データは , メインユニットへ送信される . 3 . 2 . 3 工具認識ユニット 電流センサやロードセルにて使用された工具の情 報を取得するユニットである . データは , メインユニッ トへ送信される . 3 . 2 . 4 メインユニット 3.2.1. から 3.2.3. 項目のユニットと通信を行い , 加工 時間と準備時間を計測し ,Web へデータを表示する . 4.性能評価 本装置の性能評価を表 2 に示す . 本開発は全ての項 目を達成することができた . 「繰り返し精度」及び「面 粗さ」については更なる精度を追及している . 表 2 性能評価 5.開発費用 本開発における予算額と使用した費用を表 3 に示す . 本開発装置は徹底した予算管理により , 予算内で製作 することができた . 表 3 開発費用 6.おわりに 今回の開発では , 一度の切断のみでフライス加工と 同等の切断を行う自動材料切断装置と , 加工状況及び 加工時間のモニタリングを行う汎用型モニタリングシ ステムを製作することができた . 今回開発した装置に より , 作業効率の向上 , 効率的な管理ができることで社 会に貢献できることを望む . 最後に , 装置の設計・製作 に当たりご意見やご指導 , 必要な材料を提供してくだ さった㈱正和様 , 小山鋼材㈱様 , 切断工具を提供してく ださった天龍製鋸 ( 株 ) 様に感謝申し上げます . 4

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