応用課程 開発課題20周年史

関東職業能力開発大学校 第24回 ポリテックビジョン in 栃木 43 ードセルを取り付けているため,どちらに力が強く加 えられているかが検出できる.力の強弱や方向に応じ て左右のモータの回転速度と回転方向を制御して前進, 後退,旋回を行っている. 図 4 助力 4 . 2 追従 追従は測距センサを使用した.まず,前方の最も近 くにある物体の横幅を測定する.測定した物体が現在 どの方向に存在するかを検知し追従を行っている. ま た物体との距離が分かるため距離に応じた速度変換を 行う.これにより台車の追従や作業者の追従を行う. 追従方法を図 5 に示す. 図 5 追従方法 4 . 3 自走 図 6 に示す磁気センサを用い,センサが磁気テープ 上のどの位置で反応しているかを検知し,図 7 のよう に磁気テープの中央を維持するようにモータを制御し ながら前進する.また,アドレスマーカによって停止 位置を判断している.タブレット端末からの信号によ って自走開始,停止を制御している. 図 6 磁気センサ 図 7 磁気テープ 4 . 4 安全対策 自走と追従を行う際には自動走行となるため,安全 対策として図 8 (a) の安全センサを装置の前方下部に 取り付ける.また,助力を行う際,暴走を防ぐために, 図 8(b) のようにハンドル付近に緊急停止スイッチを配 置した. (a) 安全センサ (b) 緊急停止スイッチ 図 8 安全対策 5.性能評価 本装置の性能評価を表 2 に示す. 表 2 性能評価 6.開発費用 開発費用を表 3 に示す. 表 3 開発費用 機械 電気 電子情報 合計 ¥397,934 ¥399,160 ¥297,202 ¥1,094,296 7.おわりに 本開発は今年度からの課題であり,3つの機能を開 発するという難しいテーマであった.しかし,グルー プでアイディアを出し合い, A 社様からのご意見を頂 き,すべての機能を実現することができた.本開発を 通して得た経験を今後の社会人生活でも役に立てたい. 43

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