応用課程 開発課題20周年史

関東職業能力開発大学校 第23回 ポリテックビジョン in 栃木 34 シイタケ菌床袋の除袋装置の開発 グループ 4 生産機械システム技術科 赤羽 雅希 市村 泰我 大橋 栄太 叶内 諒 斎藤 和樹 奈良 康太 生産電気システム技術科 亀倉 奎祐 篠木 颯太 チェイ ジャッキー 花澤 歩 渡邊 江里奈 渡邉 旬平 生産電子情報システム技術科 ○山田 広慈 青木 隆 小野塚 秀幸 岡本 拓海 菊池 翔太 船橋 喜樹 1. はじめに 現在,シイタケは工業化されてない唯一のきのこで, 菌床栽培での除袋(菌床とそれを包む袋を分離するこ と)を手作業で行っている.M社ではシイタケ菌床の除 袋を 400~500 袋/時/人で行っている.また事業所に よっては20,000袋/日にもなる.M社は除袋の自動化 により,作業者の負担軽減及び,生産効率の向上を目 指している.我々はそれを実現するべくシイタケ菌床 袋の除袋装置の開発を依頼された.本開発では確実に 除袋することを第一目標に取り組んだ.シイタケ菌床 (除袋前)を図1に,除袋後の菌床を図2に示す. 約120mm 図2 除袋後の菌床 図1 シイタケ菌床(除袋前) 2. 開発目標 M 社からの要求仕様と目標仕様を表 1 に示す. 表 1 要求仕様と目標仕様 3. 装置概要 本装置は①搬送部,②除袋部,③排出部の 3 つによ り構成されている.シイタケ菌床袋の除袋装置を図 3 に,システム構成図を図 4 に示す. 図 3 シイタケ菌床袋の除袋装置 図 4 システム構成図 3-1 .搬送部 搬送部を図 5 に示す.搬送部にはベルトコンベアを 採用し,切断機構まで搬送を行う.光電センサでベル トコンベアに菌床があることを確認し搬送を開始する. 搬送された菌床は,ベルトコンベアに取り付けられた リミットスイッチ ( 図 5- 矢印 A , B) により感知され,押 し出し位置で停止する.その後,押し出しシリンダに 取り付けられたアームで切断機構へ移動させる. 項目 要求仕様 目標仕様 タクトタイム 1分間に2-3個 切込み深さ 菌床に影響が 出ない程度 2mm以内 菌床に触れる 箇所の水洗い 防水 一部防滴 菌床の運搬 コンベアに より運搬 コンベアに より運搬 刃の耐食性 耐食(ph3) 無し 装置の移動 キャスタ キャスタ 除袋後の袋の処理 軽く圧縮して収納 送風機で袋を飛ばす 除袋後の菌床 軽く水洗い 次年度以降の取り組み 装置寸法 1060mmの通路 の幅を通れる 大きさ W:1000mm D:960mm H:1630mm 130mm~170mm 280mm ~ 350mm 生産システム技術系 開発課題 34

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