応用課程 開発課題20周年史
管理許容値10㎜以内であったため,本締めは適切に行 われた判断とした. 8.3 載荷試験・除荷試験 PC板据え付け後,砂袋による載荷と除荷時の節点変 位の測定を行う(表2). ① いずれも計測値は解析値より大きい値となった. ②第6段階において残留変位が生じた. ③除荷したにも関わらず,マイナス変位となった箇所 があった. 原因として,①と②はボルト径とボルト孔の空き 2 ㎜の影 響が考えられる.③についてはPC板の勾配のため,均 等に砂袋を配置できなかったためと考えられる. 9. まとめ 本課題では,鉄骨造アーチ構造物の設計から施工及 び施工管理までを行った.標準課題ではさほど重視され ていないが,「構造物の施工において施工計画の重要性 を認識させたい」という意図が,学生を指導する立場とし てはあった.計画がしっかりしていれば,より高く幅広い視 点から品質・工程・原価・安全管理が行えることも体感で きたことと思う.開発課題「鉄骨造によるアーチ構造物の 設計・施工計画の策定・施工管理」を実施することにより, 開発課題が目指す目標を達成することができたと考え る. 表2 載荷・除荷試験 上段:計測値 下段:(解析値) [mm] 節点番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 200kg 3.00 4.00 -6.00 -2.00 -5.00 0.00 -1.00 -5.00 5.00 〈1.96KN〉 (-0.03) (-0.06) (-0.09) (-0.11) (-0.12) (-0.11) (-0.09) (-0.06) (-0.03) 400kg 1.00 2.00 -6.00 -3.00 -5.00 -2.00 -3.00 -7.00 -3.00 〈3.92KN〉 (-0.06) (-0.12) (-0.17) (-0.22) (-0.23) (-0.22) (-0.18) (-0.12) (-0.06) 600kg 1.00 -2.00 -7.00 -3.00 -5.00 -3.00 -3.00 -7.00 -3.00 〈5.88KN〉 (-0.08) (-0.18) (-0.26) (-0.33) (-0.35) (-0.33) (-0.27) (-0.18) (-0.09) 400kg -7.00 2.00 -10.00 -7.00 -5.00 -3.00 -3.00 -7.00 0.00 〈3.92KN〉 (-0.06) (-0.12) (-0.17) (-0.22) (-0.23) (-0.22) (-0.18) (-0.12) (-0.06) 200kg -2.00 3.00 -8.00 -6.00 -5.00 -3.00 -3.00 -7.00 -2.00 〈1.96KN〉 (-0.03) (-0.06) (-0.09) (-0.11) (-0.12) (-0.11) (-0.09) (-0.06) (-0.03) 0kg -2.00 3.00 -7.00 -6.00 -5.00 -1.00 -3.00 -7.00 0.00 〈0KN〉 (-0.00) (-0.00) (-0.00) (-0.00) (-0.00) (-0.00) (-0.00) (-0.00) (-0.00) 0.00 0.00 0.00 0.00 段階 1 2 3 4 6 載 荷 試 験 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 5 除 荷 試 験 図13 載荷試験・除荷試験 図12 出来形の測定 図14 竣工 225
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