応用課程 開発課題20周年史

6.2 建方計画 躯体の建方は基礎部分のベースプレートから中央に向 かって,左右対称に行う.1 スパン毎につなぎ部材を取り 付ける.最後に妻方向の部分を取り付ける.躯体の建方 が終了後した後,本締めを行い,支保工をジャッキダウ ンし,PC板を揚重する.最後に,手すりを取り付ける. 7. 施工及び施工管理 7.1 施工 主要な施工状況を示す(図7~図11). 7.2 工程管理 基礎コンクリート打設,鉄骨建方などのマイルストーン を決め,PC板の養生期間等を考慮し,工程表を作成した. また,その週の作業を計画し,効率よく作業できるように した. 7.3 コスト管理 予め,予算を指示した.積算は学生が行い,納品書を渡 し予算管理を行った. 7.4 品質管理 受入検査を行い,品質・数量・サイズが発注通りか確認 を行った.鉄骨部材加工後,切断寸法・孔径・位置・溶接 部の余盛を検査し精度確認を行う.PC板に使用したコン クリートは現場水中養生を行い,圧縮強度試験を行っ た. 7.5 安全管理 実習前にラジオ体操,安全朝礼を行い,作業内容の確 認,危険予知活動,服装チェックの指差呼称を行った. 8. 性能評価 8.1 出来形の確認 第3章で示した(式3.1)を,どの程度実現できたかどうか, レベルと下振りを使い,XY座標を測定し(図12), r=√(X²+Y²)から円の半径を求めた. ①建方完了後の測定 6614.7(最小)<6625(目標)<6637.5(最大) 施工誤差±0.1%以内 ②PC板1300㎏(12.7kN)の据付後の測定 6612.8(最小)<6625(目標)<6625.8(最大) 施工誤差±0.2%以内 いずれの場合も,高い精度で出来形が確認された. 8.2 支保工ジャッキダウン前後の変位計測 ボルト本締めの適否を確認するために,支保工ジャッ キダウン前後のY方向変位を測定する.最も変位が大き かったのは節点10・節点21で‐10㎜であった. 図8 基礎型枠・アンカーフレーム設置 図9 鉄骨の地組み 図10 支保工・建方4 スパン目 図11 PC板の取付け 図7 墨出し 224

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