応用課程 開発課題20周年史

・山型鋼 : L-65×65×6(SS400) ・平鋼 : FB-60×6(SS400) ・普通ボルト : M16(一面せん断) 固定荷重は,鉄骨と PC板を合計した荷重を計算し,下 記の通りとした. ・固定荷重 : 6kN(躯体+PC板) ・積載荷重 : 0.6kN/㎡ また,スパンに対してライズが1/6 なので,風圧力・地震 力の水平力は考慮しないこととする. 〈解析結果〉 有限要素法による解析結果を下記に示す(図2,表1). 表1 最大応力 部材 部材 応力の種類 応力 a 山形鋼 最大引張応力Ntmax 48.25N b 山形鋼 最大圧縮応力Ncmax 3974.34N c 平鋼 最大圧縮応力Ncmax 350.75N 最大応力が生じる部位については,それぞれの最大応 力度が許容応力度を超えないことを確認した. a 部材:σt=Ntmax/A=0.064 N/㎟≦157N/㎟ b部材:σcmax=Ncmax/A=5.28 N/㎟≦14.9N/㎟ c部材:σcmax=Ncmax/A=0.899N/㎟≦156.6N/㎟ また,ボルトのせん断についても,許容せん断応力度を 超えないことを確認した. 最大変位は a の部分の鉛直方向変位である.変位の許 容値は,スパンの 1/500 と定め,最大変位が許容値を超え ないことを確認した. δmax=0.35㎜≦14㎜(ℓ/500) 4.2 床板(PC板) ALCパネル床版の設計方法に準じ,次の断面とした. 800×350×50㎜ Fc=24N/㎟ 配筋φ4㎜@50㎜ 4.3 基礎 地耐力,転倒モーメントを考慮し,1.8m×1m×0.3m(無 筋)で設計した. 5. 実施設計・施工図 5.1 実施設計図 前章における構造計算を基に,実施設計を行う(図3・図 4)(□内は,性能評価で使用する節点番号). 5.2 施工図・加工図・詳細図 部分詳細図や模型を製作して納まりを検討し,施工図 および加工図を作成する.PC板詳細図を示す(図5). 6. 施工計画 6.1総合仮設計画 アーチ構造が完成するまで躯体は不安定であるため, 節点下部に支保工を設置する.また,鉄骨建方時の安全 と,PC板の揚重,据付に利用するため,門型組立式簡易 クレーン(ジョイクレーン)を使用した揚重計画を行う.簡易 クレーンが脱輪しないよう,足場板を敷き,走行路盤とす る(図6). 図2 総合仮設計画図 6-2建方計画 躯体の建方は基礎部分のベースプレートから中央に 向かって対称に行う.1 スパン毎につなぎ部材を取り 付ける.最後に間の桁部分を取り付ける.躯体の建方 終了後した後,本締めを行い,PC板を揚重する.最後 に,手すりを取り付ける.(□は節点番号) a c b 図2 最大応力 図3 立面図 図4 平面図 図5 PC板詳細図 図6 総合仮設計画図 223

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