応用課程 開発課題20周年史

図34 一次締め 図35 マーキング 図36 本締め 図37 締付け確認 5.12 鋼製床仕上げ材の加工及び施工 GL から 1300mm の位置に鋼製床を設けた.鋼製床は梁 にリップ溝型鋼(図38)を現場溶接し,その上部に6mmの 縞鋼板をビスで取付けた(図 39).また,縞鋼板は運搬で きるように一枚が40kg程度になるサイズに割付けて裁 断加工した.施工後はさび止め塗装を行った. 図38 床下地材 図39 縞鋼板取付 5.13 屋根の施工 屋根下地は柱上部にH形鋼の母屋をボルトで固定し, さらにその上部に垂木としてリップ溝形鋼をボルト接 合した.仕上げ材はタイトフレーム(図 40)を用いたキ ックルーフ(折板)(図41)とした. 図40 タイトフレーム施工 図41 キックルーフ施工 5.14 竣工 柱,大梁,小梁,高力ボルト接合部を塗装した.塗装は すべて2度塗りとした.また,屋根のけらば部に専用の 見切り材を設置し(図42),水下端部に雨どい(図42)を 取付けて竣工(図43)とした. 図42 けらば部及び雨どい 図43 竣工 6. 仮設資材の収納法の改善 本課題の大きな目的として,仮設資材の整理整頓と学 生が活用しやすい収納方法の提案を前提に資材用構造 物を設計・施工した.大きな改善点として資材用構造物 の下段に収納する資材はすべて市販のキャスター付き ボックスパレットに収納することとした.ボックスパレ ットには別の資材が混入しないように図45に示すラベ ルを設置した.ラベルには収納部材及びパレットの格納 場所を明記し,使用する全員が理解しやすいものとした. さらに,資材の判別が困難な直交クランプと自在クラン プには塗料を塗布することで分別を可能にした. 図44 資材収納状況下段 図45 整理用ラベル 資材置場の改善により図 46,47 に示すように大幅に 資材の整理整頓を実施できた.また,資材用構造物を施 工したことで資材の運搬は教員によるフォークリフト を用いたものが大半であったが,ボックスパレットの活 用により,学生でも簡単に資材運搬が可能となった. 図46 資材置き場全体 図47 資材用構造物の活用状況 7 .まとめ 本課題に学生が取組んだことで鋼構造建築物の施工・ 施工管理について実践的に知識や技術を身に付けるこ とが出来たと考える. 参考文献 1) 山之内隆志他6名,鋼構造施工用教材製作,関東職業能力開発大学 校紀要第12号,(2018),12-13 2) 公共建築協会,建築工事監理指針(上巻),(2017年度版) 3) 日本建築学会,鉄骨精度測定指針,(2011) 217

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