応用課程 開発課題20周年史

関東職業能力開発大学校 第22回 ポリテックビジョン in 栃木 19 図 4 1 工程の面取り個所 3.2.1 チャッキング部 切削する面を基準面に合わせ,加工材料を固定する 機構.エアシリンダとクロスリンク機構を用いて基準 面に加工材料を合わせ,エアシリンダにより加工材料 が切削時に動かない様に固定する.奥側の基準面を逃 がした後に切削を行い,切削終了後,ステッピングモ ータを用いてテーブルを 90 °回転させる.チャッキン グ部機構を図 5 に示す. 図 5 チャッキング部の機構 3.2.2 切削部 加工材料の面取りを行う機構. 1 工程で 3 辺を面取 りすることで , 作業工程数を減らしている.送りと切 り込み量調整の駆動はステッピングモータを使用し, 加工情報を基にモータの移動量を可変させタクトタイ ムの短縮を行う.機構の剛性を高めるため,送り部に はリニアガイドを二つ使用した.また,工具回転部の 接合には,ほぞ継ぎを用い部品の接触面積を増やした. 切削部機構を図 6 に示す. 図 6 切削部の機構 3.3 システム構成 図 7 に全体のブロック図を示す. 検査部と加工部の PC の連携は,ソケット通信を用 いている.加工部の PC と PLC は, RS232C 規格に よるシリアル通信を用いてデータの送受信を行う. 図 7 全体のブロック図 4.性能評価 本装置の性能評価を表 2 に示す. 装置寸法及び対応材料,面取りの大きさは目標仕様 を達成できている.対応材料サイズについては,最小 サイズ時と最大サイズ時の調整を行っている.タクト タイム及び成功率については,評価中である. 表 2 性能評価 5.開発費用 本開発における予算額と使用した費用を表 3 に示す. 表 3 開発費用 6.おわりに 今回の開発では,全てのエッジの面取りを一連の動 作で自動的に行う装置を製作することができた. 面取りを自動化する装置は数少なく,小山市の各企 業から多くの需要を期待できる.今回開発した装置に より,製造の作業効率を向上し,社会に貢献できるこ とを望む. 19

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