応用課程 開発課題20周年史
関東職業能力開発大学校 第23回 ポリテックビジョン in 栃木 129 3-6 鉄骨柱溶接 屋根材を取り付けるために鉄骨柱の上端に150×150 の鋼板と H 形鋼を溶接により取り付けた.また,溶接後 は超音波探傷試験(UT 検査)により溶接欠陥がないこ とを確認した. 図12 柱頭部溶接 図13 UT検査 3-7 仮組み ボルト接合部の孔位置 の確認と施工手順を明確 にするために ,13 号棟実 習場内で仮組みを行っ た . 3-8 鉄骨柱及び梁建込 基礎柱の上に無収縮モルタルを使用し , モルタル饅頭 を設置し , 鉄骨柱の高さ調整を行った . 鉄骨柱の建込後 に梁の建込を行い仮ボルトにより接合を行った . 図15 モルタル饅頭打設 図16 柱建込 3-9 鉄骨部材の建入れ直し セオドライトを使用して 建物の倒れを計測した.その 後,レバーブロックを使用し て建入れ直しを行った. 図17 倒れの計測 3-10 高力ボルト接合 建入れ直し後に高力ボル トにより接合を行った.仮ボ ルトを高力ボルトに交換し, 一次締め→マーキング→本 締めの手順で施工した. 3-11 鋼製床の施工 GL から1300mm の位置に鋼製床を設けた.鋼製床は梁 にリップ溝型鋼を現場溶接し,その上部に6mmの縞鋼板 をビスで取り付けた.また,縞鋼板は運搬できるように 一枚が40kg程度になるサイズに割付けて裁断加工した. 図19 下穴あけ 図20 縞鋼板取り付け 3-12 屋根の施工 柱上部のH型鋼の上に,リップ溝形鋼による垂木を設 置した.垂木の上には6mmのフラットバーをあらかじめ タイトフレームの補強として固定し,フラットバーご と垂木にビスで固定した.最後にタイトフレームにキ ックルーフをはめ込み施工した. 3-13 塗装作業 柱,大梁,小梁,高力ボルト接合部を塗装した. 3-14 竣工 雨どい及びけらばの見切り材を設置し,竣工とした. 図23 雨どいの設置 図24 竣工 4. まとめ 今回の開発課題で標準課題では施工できなかった基 礎の施工や屋根施工などを体験することができた.ト ラブルなどあったが班員で協力し , 乗り越えることがで きた . 開発課題で得たことを社会に出た際に活かしてい きたい. 5. 参考文献 1) 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)公共建築協会 2017年度版 2) 建築工事監理指針(上巻)公共建築協会2017年度版 3) 建築工事標準仕様書 JASS6 鉄骨工事 日本建築学会 2012年度版 4) 鋼構造設計規準 日本建築学会 1999年度版 5) 鉄骨工事現場施工計画書の作成マニュアル 建築業協会・日本建築構造技 術者協会 2006年度版 6) 高力ボルト接合設計施工ガイドブック 日本建築学会 2009年度版 7) 鉄骨工事技術指針・工事製作編 日本建築学会 2010年度版 8) 鉄骨工事技術指針・工事現場施工編 日本建築学会 2012年度版 図14 仮組み 図18 本締め 図 21 タイトフレーム施工 図22 キックルーフ施工 129
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