応用課程 開発課題20周年史

関東職業能力開発大学校 第22回 ポリテックビジョン in 栃木 123 6-3PC 板揚重計画 クレーンで吊上げるために,アイボルトを取り付け る孔を設けた. 図 4 PC板詳細図(桁行方向) 7 .施工管理 7-1 工程管理 基礎コンクリート打設,鉄骨建方,PC板の養生期 間等を考慮し,工程表を作成した.また,その週の作 業を計画し,効率よく作業できるようにしている. 7-2 コスト管理 自分たちで積算を行い,合計金額が指示された,予 算内に納まっていることを確認した. 7-3 品質管理 受入検査を行い,品質・数量・サイズが発注通りか 確認を行った.鉄骨部材加工後,切断寸法・孔径・位 置・溶接部の余盛を検査し精度確認を行う. PC 板に 使用したコンクリートは現場水中養生を行い,圧縮強 度試験を行った. 7-4 安全管理 実習前にラジオ体操,安全朝礼を行い,作業内容の 確認,危険予知活動,服装チェックの指差呼称を行っ た. 8 .性能評価 8-1 形状確認 ①建方完了後,②PC板 1300 ㎏( 12.7kN )の据付後 において,レベルと下振りを使い,XY座標を測定し, r=√ ( X² + Y² ) から円の半径を求めた.各々, 6614.7( 最小 ) < 6625( 目標 ) < 6637.5( 最大 ) ± 0.1 % 6612.8( 最小 ) < 6625( 目標 ) < 6625.8( 最大 ) ± 0.2 % となり目標とする形状を実現できたといえる. 8-2 支保工ジャッキダウン前後の変位計測 ボルト本締めの適否を確認するために,支保工ジャ ッキダウン前後のY方向変位を測定する.最も変位が 大きかったのは節点 10 ・節点 21 で‐ 10 ㎜であった. 管理許容値 10 ㎜以内であったため,本締めは適切に 行われた判断とした. 8-3 載荷試験・除荷試験 PC板据え付け後,砂袋による載荷と除荷時の節点 変位の測定を行う(表1). ① いずれも計測値は解析値を上回った. ② 第 6 段階において残留変位が生じた. ③ 除荷したのにも関わらず,マイナス変位となった 箇所があった. 原因を分析した結果,①と②はボルト径とボルト孔の 空き 2 ㎜の影響が考えられる.③についてはPC板の 勾配上,均等に砂袋を配置できず,集中荷重がかかっ たためだと考えられる. 写真 1 載荷試験 9 .まとめ 本課題では,鉄骨造アーチ構造物の設計から施工及 び施工管理までを行った.施工計画の策定,品質管理, 計画の立案を適切に行い,実現することで設計図書に 示される性能の構造体を工期内に安全に完成させるこ とができた.当初の目的を達成することができたとい える. [mm] 節点番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 200kg 3.00 4.00 -6.00 -2.00 -5.00 0.00 -1.00 -5.00 5.00 〈1.96KN〉 (-0.03) (-0.06) (-0.09) (-0.11) (-0.12) (-0.11) (-0.09) (-0.06) (-0.03) 400kg 1.00 2.00 -6.00 -3.00 -5.00 -2.00 -3.00 -7.00 -3.00 〈3.92KN〉 (-0.06) (-0.12) (-0.17) (-0.22) (-0.23) (-0.22) (-0.18) (-0.12) (-0.06) 600kg 1.00 -2.00 -7.00 -3.00 -5.00 -3.00 -3.00 -7.00 -3.00 〈5.88KN〉 (-0.08) (-0.18) (-0.26) (-0.33) (-0.35) (-0.33) (-0.27) (-0.18) (-0.09) 400kg -7.00 2.00 -10.00 -7.00 -5.00 -3.00 -3.00 -7.00 0.00 〈3.92KN〉 (-0.06) (-0.12) (-0.17) (-0.22) (-0.23) (-0.22) (-0.18) (-0.12) (-0.06) 200kg -2.00 3.00 -8.00 -6.00 -5.00 -3.00 -3.00 -7.00 -2.00 〈1.96KN〉 (-0.03) (-0.06) (-0.09) (-0.11) (-0.12) (-0.11) (-0.09) (-0.06) (-0.03) 0kg -2.00 3.00 -7.00 -6.00 -5.00 -1.00 -3.00 -7.00 0.00 〈0KN〉 (-0.00) (-0.00) (-0.00) (-0.00) (-0.00) (-0.00) (-0.00) (-0.00) (-0.00) 載 荷 試 験 除 荷 試 験 表1 6 上段:計測値 下段:解析値 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 載荷・除荷試験 段階 1 2 3 4 5 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 1

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