機械図面を読むために必要な機械製図の規格を習得します。
CAD機械設計科(訓練期間6ヶ月)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
現在、機械設計業務においては3次元CADやCAE(解析ツール)の普及に伴い、簡易的なCAEも扱える機械設計技術者が必要とされ、その技術を身につけている技術者の需要が高まってきています。ツールとしての3次元CADやCAEが使えるだけでなく、力学計算・有限要素法等を理解した技術者になる必要があります。
本コースでは、そうした背景を踏まえ、図面作成や製品設計に必要となる機械製図・CAD(2次元・3次元)や生産性を考慮した設計が行えるよう機械加工に関する技能と知識も習得します。また、機械設計において必要な力学や機械要素に関する知識を習得し、有限要素法の特徴や各種実験との比較を合わせ、CAEツールを利用した解析技術の習得を目指しています。
製品を生み出すには、ものづくりの上流に位置する機械設計製図業務が今後ますます重要になってきます。あなたも機械設計技術者への第一歩を踏み出してみませんか。
訓練全体(6ヵ月間)の仕上がり像(訓練目標)
- 機械図面を理解し、3次元CADによる製品のモデリングができるようになること。
- 設計に必要な力学的知識及び機械要素設計を習得すること。
訓練内容紹介動画(2分14秒 47.5MByte)
訓練到達目標
1.機械製図

2.2次元CAD
2次元CADにより図面作成に必要な知識・技能を習得します。

3.3次元CAD基本

4.3次元CAD設計
計測装置の機械設計から試作・改良までの作業を通じて、設計技術及び3次元設計に関する技能及び関連知識を習得します。

5.材料力学と要素設計
機械設計を行う上で必要な力学や機械要素設計に関する知識を習得します。

6.CAEと静弾性解析/機械加工
有有限要素法の特徴を理解し、CAE(解析ツール)を利用した静弾性解析技術を習得します。旋盤やフライス盤など機械加工の基本作業に関する技能及び関連知識を習得します。



受講要件
過去の実務経験
- 特になし。製造業関係が望ましい。
事前に習得していることが望ましいスキル
- 基本的なパソコンスキル(Windows の基本操作、Word・Excelでの文字入力)を持っていること。
各訓練科共通要件
- 【1】現在、積極的に就職活動をしている方
- 【2】訓練期間中も、積極的に就職活動を持続できる方
- 【3】希望訓練コース内容を充分理解し、自分の職歴等も加味して具体的に再就職をイメージしている方
- 【4】全日程を受講することができる方
- 【5】公共職業安定所長の受講指示、受講推薦、支援指示を受けることのできる方
※訓練を受講するためには上記【1】~【5】の要件に加え、「受講者選考」を受け合格する必要があります。
(「受講者選考」については「 応募から訓練開始までの手続の流れ 」をご覧ください。)※以下の1~3に該当する方は受講できません。
- 訓練開始日及び訓練期間中に在職中の方
- 他の公共職業訓練又は求職者支援訓練を受講修了後、1年以内の方
- 過去1年以内に受講された公共職業訓練又は求職者支援訓練を正当な理由なく中途で辞められた方
受講料
無料です。ただし、教科書代等(約8,500円)については、実費負担となります。
また、作業服(上着・作業帽・安全靴)が別途必要となりますので、各自でご準備ください(詳細は「費用について」をご参照ください)。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種
CAD機械設計科で訓練を受講し、以下のような関連する職種に就職された方がいます。
(前職) (修了後の職種)
機械関連の販売 → 機械設計の補助(正社員)
機械設計(アウトソーシング) → 機械設計(メーカー正社員)
工場管理・運営等の業務職 → CADオペレーター(派遣)
訓練に関する職種と仕事内容
仕事の内容
【機械設計、機械設計補助】
依頼者の要望に応じて製品を設計したり、計算式をもとに設計図面を作成する。
【CADオペレーター】
設計者のサポート役として、設計された製品の図面をCADで作成する。
【CAE解析】
コンピュータ上で製品の性能を解析/シミュレーションし、製品の性能や問題点を明らかにする。
職種との相性(こんな方に向いている。)
- 「モノづくり」に興味があり、就職意欲の高い方
- 協調性とコミュニケーション能力がある方
- ステップアップを望み、向上心がある方
訓練により就職可能な主な仕事
- 機械設計
- 機械設計補助
- CADオペレーター
- CAE解析
就職率
87.8%(令和3年度実績)
賃金情報
給与基本給 (月額)未経験者
設計補助 約20万円~
CADオペレーター 約18万円~
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
前職までの職務能力に、訓練で習得した職業能力(機械設計、3次元設計)を加味することで、前職「2次元CAD中心」から3次元CADを活用した職種に就く方や同じ分野においても職務の幅が広がった方が多く見受けられます。機械設計(力学計算、設計検討等)の分野を新たに習得した方の場合、就職後の業務の幅等が広がり、これまで経験できなかった業務などに携わることができたとの報告が寄せられた事例もありました。
任意に取得できる資格
訓練で習得した技術を活かして、任意に受検して取得できる資格の一例です。
※ただし、合格を保証するものではありません。また、資格の詳細については各実施機関へお問い合わせ下さい。
・機械・プラント製図3級
・CAD利用技術者試験
就職後のスキルアップ
就職後は、就職先の実務経験を活かしながら、当センターで実施している短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講することにより、さらなるスキルの向上を目指すことができます。
当センターでは、各種 在職者向け職業訓練 をご用意いたしておりますので、お気軽に 事業課 までご相談ください。お問い合わせ先
指導課 受講者係
TEL
06-6383-9711
FAX
06-6383-0961
kansai-poly02@jeed.go.jp