専門課程 生産機械技術科

生産機械技術科イメージ

生産機械技術科では、ものづくりの原点である各種金属部品などの設計に必要な機械製図の勉強から始まり、設計した図面を基に汎用工作機械を用いて、機械加工に必要な加工技術を基礎から学びます。
また形状が複雑な製品や精密な部品を、最新のCAD/CAMシステムにてプログラムを構築し、高性能なNC工作機械を活用して製作する応用的な技術の習得も行います。

最終的には、部品の組立・調整を行い、自動制御技術まで習得するといった、一連の工程を理解した「ものづくり」が出来るエンジニアを目指します。

 ※令和4年度より募集科名を生産機械技術科に変更しましました。

  なお、募集科名は変更となりますが、職業能力開発促進法で定められた科名は生産技術科と変わりませんので、学生証などの各証明書類においては、生産技術科の記載となります。

生産機械技術科の3本柱

機械製図・設計

機械製図・設計イメージ

①JISに基づいた機械製図 図形の表し方、寸法記入法

②CAD製図(2次元) 部品図(製作図)・組立図

③3次元モデリング3Dモデル作成 アセンブリ(3Dパーツ組立)、ドラフティング(図面化)

機械加工・溶接板金

機械加工・溶接板金イメージ

①精密測定・手仕上げ 測定器取扱い、やすり、穴あけ

②汎用機械・板金加工・溶接旋盤、フライス盤、プレスブレーキ、アーク溶接、TIG溶接

③数値制御工作機械 NC旋盤、ワイヤーカット、マシニングセンタ、レーザー加工機、CAD/CAM

シーケンス制御

シーケンス制御イメージ

①電気工学概論 電気に関する基礎知識

②シーケンス制御 回路に関する基礎知識、有接点シーケンス、PLCプログラミング

③FAシステム実習 メカトロ機械製作・制御

 

設備

3次元CAD/CAM/CAE

3次元CAD/CAM/CAE
コンピュータ上の疑似3次元空間に立体を構築(モデリング)する設計ツールです。

メカトロニクス教育実習機器

メカトロニクス教育実習機器
実際の生産工場で使用されている機器を使用し、メカニズムの仕組みを体験的に習得できる実習装置です。

マシニングセンタ

マシニングセンター
切削工具を用いて、主にブロック形状の加工に適したNC工作機械です。

3次元測定器

3次元測定器
空間上の3方向(X/Y/Z)を検出し、製品の位置や形状を立体的に測定できる高精密測定器です。

炭酸ガスレーザ加工機

炭酸ガスレーザ加工機
炭酸ガス(CO2)レーザを用いて、主に板形状の加工に適したNC工作機械です。

 

実習風景

機械加工実習

機械加工実習

測定実習

測定実習

CAD/CAM実習

CAD/CAM実習

FAシステム実習

FAシステム実習

 

総合制作実習 作品紹介

缶バッチ自動製作機

缶バッチ自動製作機の設計・製作
缶バッチ部品を所定の場所にセットすると、自動でオリジナル缶バッチを製造します。

機械時計

機械時計の設計・製作
電気を一切使用せず、ゼンマイのみで動く機械式時計です。時間ずれも少なく、高精度です。

電動機付きリカンベント

電動機付きリカンベント
背もたれ付きシートに着座し、前方のペダルを漕ぐ自転車です。坂道にも強いモータアシスト付きです。

UFOキャッチャー

UFOキャッチャー
ゲームセンターでお馴染みのUFOキャッチャーです。専用コイン投入でスタートし、プレイ中は楽しい音楽が流れます。

5インチゲージ電車

5インチゲージ電車
軌間(線路幅)5インチゲージ(127mm)の、人が乗車できる電車です。大人も乗車可能です。

エンジンゴーカート

エンジンゴーカート
50ccエンジンを搭載したゴーカートです。1名乗車可能です。

学外での活躍

第16回若年者ものづくり全国大会 旋盤職種金賞 フライス盤職種銅賞受賞

若年者ものづくり競技大会画像

技能検定(国家資格)・溶接技能評価試験に挑戦

技能検定画像
沖縄県下で女性初のフライス盤1級合格!

取得可能な資格

・技能検定 2級・3級
 普通旋盤作業、フライス盤作業、機械検査、マシニングセンタ作業、機械保全(機械系作業、電気系作業)
・溶接技能者評価試験(A-2F N-2F TN-F)
・第二種電気工事士

主な進学先・就職先

進学先

●沖縄職業能力開発大学校 応用課程 生産機械システム技術科

 ※生産技術科の学生の大半は応用課程に進学しています。(過去3年修了者57人中55人が進学)


就職先

●株式会社ぐしけん

●株式会社仲本工業

●オキコ株式会社

●沖縄三和シャッター株式会社

●有限会社新垣電機

●NTI株式会社

●琉球製罐株式会社

●I-PEX株式会社(旧:第一精工株式会社)

●沖縄県職員(県立高等学校実習助手)

●ダイキン工業株式会社

●株式会社JFEウィング

●東京機工株式会社

●株式会社メイテックフィルダーズ

●東京計装株式会社

●盟友技研株式会社

先生からひと言

先生画像
子川 昌浩 先生

私たちの身の回りには自動車、スマートフォンなどの家電製品、医療機器など、様々な工業製品が生活や社会を支えています。生産機械技術科では、金属加工技術を中心に、それら工業製品の「ものづくり」に必要となる設計、加工、組立、制御についての技能技術を習得することで、ゼロから製品が製作できる未来のエンジニア育成を目指しています。実習を多く取り入れたカリキュラムなので、工業科出身の学生はもちろん、これまでに加工や制御の経験のない普通科の学生も多く学んでいます。日本の工業界を担うスペシャリストを目指し、一緒に挑戦していきましょう!