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溶接施工技術科(訓練期間6ヶ月)のご案内

「鉄」から「モノ」へ

訓練の概要(訓練により習得できる技能)

溶接施工技術科の訓練では各種溶接法として、被覆アーク溶接、炭酸ガス半自動溶接、TIG溶接、ガス溶接等を習得します。
さらにこれらの溶接法において溶接施工方法、試験・検査方法、溶接施工管理、各種金属の特性を習得します。
また構造物鉄工、プラント配管、研削、ボール盤、製図等を習得し金属加工分野におけるものづくりを習得します。
これらの技術は造船、設備、構造物、配管、ダクト等製造の仕事においてとても重要な技術であり、訓練とは製作物や規模が異なっていても同様に安全を十分確保して、図面通りに作業を行うといったことが必要となります。
訓練では仕事で必要とされているものづくりの一連の工程を学習することで就職に向けた必要な技術の習得を目指します。

訓練全体(6ヶ月間)の仕上がり像(訓練目標)

  • 鉄鋼材の加工および炭酸ガスアーク溶接作業ができる。
  • 被覆アーク溶接、TIG溶接法による溶接施工ができる。
訓練課題例
訓練課題例

総訓練時間

  • 658時間

訓練到達目標

1.金属加工基本

工作法の概要と仕上げ測定作業、ボール盤作業、自由研削砥石取替えと安全教育、並びにガス溶接・切断作業等に関する技能と知識を習得します。

金属加工基本

2.炭酸ガスアーク溶接作業

炭酸ガスアーク溶接に従事するための技能及び関連知識を習得します。炭酸ガス(二酸化炭素)を溶接部に流しながら行う方法から名前がつきました。

現在では様々な溶接の現場で使用されていて、細いワイヤに大きな電流を流すので、深い溶込みを得られ高能率に作業できる溶接方法です。

炭酸ガスアーク溶接作業

3.構造物製作

鉄骨構造物を作成加工するのに必要な現図作業、鋼材加工組立作業に関する技能及び関連知識を習得します。

構造物製作

4.被覆アーク溶接作業

被覆アーク溶接に従事するための技能及び関連知識を習得します。被覆アーク溶接は、溶接棒と材料の間にアーク(電気の火花)を発生させ、その発熱を利用して行う溶接法です。

現場へのフレキシブルな対応が可能で、炭素鋼や合金鋼などの溶接に広く行われている溶接法のひとつです。

被覆アーク溶接作業

5.TIG溶接

TIG溶接法の概要と基本操作、ステンレス鋼の各種姿勢の溶接技能及び施工管理に関する関連知識を習得します。

溶接部にアルゴンガスを流しながら行う溶接です。

火花が飛び散らず高品質でとてもきれいな溶接ができます。

炭素鋼をはじめ、ステンレス鋼、アルミニウム、チタンなどの様々な材料の溶接ができます。

TIG溶接

6.プラント配管及び溶接施工管理

プラント配管の溶接に関する基本的な技能及び関連知識、溶接施工の管理、監督に関する技能及び関連知識を習得します。

プラント配管・溶接施工管理

受講要件

過去の機械関連の経験

  • 特に不要

事前に習得していることが望ましいスキル

  • 特に不要

各訓練科共通要件

  • 訓練に関連する職種への就職を希望している方
  • 訓練を受講することに熱意を有している方
  • 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
  • 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)

※受講希望者が多数の場合、上記の条件を満たしていても受講できないことがあります。

受講料

無料です。ただし、教科書代(約7,000円)については、実費負担となります。
また、作業着、安全靴、革手袋等が別途必要となります。詳細は、入所時に説明いたします。
遮光面、前掛け、腕カバー、足カバーは貸出しいたします。

受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例

金属加工が未経験の方でも、下記のような溶接と関連する職種に就職されています。
(ただし、必ずしも下記のとおり就職できるとは限りませんので、ご了承願います。)

(前職)   (修了後の職種)
・理容  →  溶接工
・運送  →  鉄工
・販売  →  配管工
・調理  →  製缶工

訓練に関する職種と仕事内容

一般的な職種名

電気溶接工、鉄工、製缶工、配管工

溶接工の仕事

■造船所などで組立作業をはじめ、ビルや橋などの鉄骨建設現場や各種機器の製造などで、製品や構造物を溶接するのが、溶接工です。

■溶接とは、金属材料の接合する部分のすき間に、溶接棒やワイヤを接触させ、そこに熱を加えて、金属材料と溶接棒を同時に溶かしながら、必要な長さや厚さで接合することです。

■溶接には、溶接工が溶接棒やワイヤを1本1本操作する手溶接と、ワイヤが自動的に供給される半自動溶接があります。

■溶接工は、まず、溶接する材料によって、適切な電流や電圧に調整して、適切な溶接棒やワイヤを選んで、作業をします。作業時に発生するガスや飛び散る高温の金属から身体を守るため、溶接工は、耐熱の作業服やマスク、強い光から目を守るために遮光マスクを着用します。

■溶接工は、接合部分に空洞やムラが出来ないように注意しながら、溶接棒やワイヤを操作して、作業をします。

■また、ビルや橋などの建設現場での溶接作業の場合、高所や足場の上などで行われるため、常に安全に気を配ります。

職種との相性(こんな方に向いている。)

“ものづくり”に興味があり、じっくり忍耐強く仕上がりを重視した作業ができる方。

性別は全く問いません。

訓練により就職可能な主な仕事

  • 溶接作業による構造物等を製作する業務
  • 切断・溶断による構造物等の解体業務
  • 溶接施工関連の見積もり、工程等の業務
  • 板金・製缶作業における溶接の業務

求人票に記載されている職種名

ガス溶接工、ガス切断工、スポット溶接工、電気溶接工、溶接士、製缶工、溶接(半自動、CO2、アルゴン、手アーク、MIG、MAG、TIG)作業、溶接・板金・組立工

就職後の仕事例(求人票より)

  • 工場内での建設、修理作業
  • プラント配管の設備工事作業
  • 造船における船体ブロック溶接、組立作業
  • 鉄工での鉄骨構造物、製缶の組立、溶接作業
  • 板金加工、製缶作業
  • 機械設備作業

就職率

81.8%(令和3年度)
92.9%(令和2年度)

修了生の主な就職先

  • ティ・エイ設備 有限会社
  • ミナミテックス大分 株式会社
  • 株式会社 カマック
  • 株式会社 三好鉄工所

賃金情報

修了生の採用時の賃金(給与総支給額)実績

  • 平均16万円から30万円

訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

訓練を修了すると大半の方が被覆アーク溶接、半自動アーク溶接、TIG溶接についての下向き姿勢における溶接技能の基本が習得できていますので、就職先での必要な技能に対応し易くなります。

就職後においては、就職先の仕事内容によっても異なりますが、訓練で習得した技能・技術及びベテラン技能者の指導によって未経験者よりも迅速に製作物の一部であれ就職先が期待する仕事(標準的な作業時間と品質・仕上がり)ができるようになります。

訓練修了時に取得できる資格

ガス溶接技能講習修了証(大分労働局長登録教習機関 第19号・登録有効期間満了日 令和6年3月30日)

ガス溶接等の業務は、労働安全衛生法第61条によって下記の者でなければ就業してはならないこととされております。

当センターは、2)の都道府県労働局長の登録を受けた教習機関となっており、訓練修了者に対してガス溶接技能講習修了証(大分労働局長登録教習機関第19号・登録有効期間満了日 令和6年3月30日)が当センター所長名で交付されます。
1) ガス溶接作業主任者免許の所持者(都道府県労働局長が交付)
2) ガス溶接技能講習修了証の所持者(都道府県労働局長の登録を受けた教習機関が交付)
3) 上記に該当し満18歳以上の者

アーク溶接等の業務に係る特別教育修了証

労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で研削といしの取替え、取替え時の試運転業務等を行う業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。

本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

自由研削といしの取替え業務に係る特別教育修了証

労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で研削といしの取替え、取替え時の試運転業務等を行う業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。

本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

低圧電気特別教育修了証

低圧電気取扱業務は、労働安全衛生規則により「危険又は有害な業務」に指定されています。

事業者は、危険有害業務に労働者を従事させる場合、規定された特別教育を実施しなければなりません(労働安全衛生法第59条など)。

受講・修了することにより、低圧充電電路の敷設もしくは修理の業務、配電盤室、変電室等区画された場所に設置する低圧電路のうち充電部分が露出している開閉器の操作の業務に従事することができます。

任意に取得できる資格

各種溶接技能者 ((一社)日本溶接協会)

溶接作業を行う作業者“溶接技能者”の資格で、基本級(下向姿勢の溶接)と 専門級(立向、横向及び上向姿勢の溶接並びに管の溶接等)があり、さらに試験材料の種類と厚さ、溶接方法などとの組合せにより45種類ほどに資格が分かれます。

試験は学科試験及び実技試験(資格の種別に応じた試験材料に溶接作業を行う。)によって評価されます。

※専門級は、基本級が合格していないと受験できません。

実際の訓練では、専門級の技能についても行います。

専門級は、就職してからの仕事内容によっても異なりますが、就職して1年以内に取得されている方が多い傾向にあります。

就職後のスキルアップ

就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したり、(一社)日本溶接協会の手溶接技能者のその他の種目を受験するなど、さらにスキルを向上させることができます。

当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。

お気軽にご相談下さい。

お問い合わせ先

ポリテクセンター大分 【訓練課 受講者係】

TEL

097-529-8615

FAX

097-522-0170

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