修了生インタビュー

フレキシブルな応用力が
実社会では自信につながります

開発設計者

吉岡 亮平さん オムロン株式会社 電子技術科 2006年3月卒業

働く上で重要なポイントがありますか?

当社に限らず、コンピュータ関連のエンジニアとして活躍するには、修了後のバイタリティが必要です。各業界、企業によって求められる技術スキルや開発用途の相違から、その環境に合わせて学ぶ姿勢が大切になってきます。私の場合、入社してから自分のスキルを高めるために、かなり努力をしたつもりです。なにしろ、同期で入社した仲間のほとんどが院卒ばかりでしたから。

学生時代にやっておくことはどんなことでしょうか?

研究者でもない限り、ソフトだけ、ハードだけの時代は、もう終わっているのかもしれません。ハード中心でソフトも理解できる(あるいはその逆)といったマルチスキルを持った人材が、いろんな局面で実力を発揮できるのではないでしょうか。業界ごとの専門知識やルール、プロジェクトの進め方というのは社会に出てから理解できるので、学生時代はその基礎をしっかり学ぶことだと思います。

難関といわれたオムロンへのチャレンジは、「自分の実力を評価してもらう絶好のチャンス」と前向きに捉えての行動だった。スキルの高さに圧倒されたが、逆にそれは発憤材料に貪欲な姿勢で仕事に取り組み、多くのプロジェクトに参加してきた。趣味はドライブ。休みのたびに滋賀県内のドライブコースを走破しているという。なんにも考えず、走っていることがリフレッシュにつながるのだとか。

スキル以外に必要なものがありますか?

電子技術の魅力はなんと言ってもその無限の可能性。ただし、就職してから、学生時代の基礎技術をどう伸ばすかが重要。関連技術を深く追究するだけでなく、関連技術など幅広い分野にも興味を示すことが大切だと思います。またプロジェクトスタイルの仕事では、コミュニケーション能力の重要性もぜひ理解して欲しいですね。協力し合い、議論してものづくりをする喜び、それが僕らの仕事の醍醐味なのですから。

京都能開短大で学んだことは役立っていますか?

わずか2年の専門教育ですべてが決まるわけではありません。その後、どう成長するかが大きな問題。私自身も就職した直後は品質管理部門に配属され、何もかもがはじめての経験ばかりでした。が、しかし、そこで得た専門知識や生産技術に対する考え方を究めていったおかげで、生産部門の管理職になったとき大きな改革をなし得たと思っています。どう変わるか、どう成長するかは、本人次第です。

システムエンジニアは
とってもヒューマンな仕事です

システムエンジニア

坂下 公朗さん 株式会社日新システムズ 情報技術科 2007年3月卒業

普段の仕事のスタイルはどんな感じですか?

一日中コンピュータのディスプレイに向かって、黙々とキーボードを叩いている。ひょっとして、コンピュータ関連の仕事に対するイメージは、そんな感じではないでしょうか?ところが、実際はお客様との打ち合わせやプロジェクトスタッフによるミーティングとヒューマンなシーンであふれています。スキルに加えてコミュニケーション能力が問われる仕事だといわれるのも納得できます。

入社後、強く感じたことはどんなことですか?

実社会では専門分野に特化した技術スキルを身につけなければいけません。私も、入社後数ヶ月間は専門知識の習得とシステム設計の基礎を学ぶために、来る日も来る日も研修漬けの毎日でした。学生時代に学んだ幅広い知識や実習のいくつかが役立つのもそういうとき。自分をみがく努力や姿勢は必要ですが、その基礎はやっぱり学校での勉強ですからね。

就職活動の時、先生2人がサポートにやってきてくれた。特別何をしたというわけではないが、とにかく心強かったことをはっきり憶えているという。職場は京都のど真ん中。郊外にある格安の寮生活を満喫しながら、日々システムエンジニアとしての技術を磨いている。

将来はどんな仕事をしたいですか?

入社したばかりで、まだまだ仕事の面白さを語ることは出来ませんが、少しずつ任せてもらえる範囲が広がり、単独でお客様との打ち合わせやシステムサポートのサポートに出かけることが増えてきています。プロジェクトで発言する機会もわずかですが、増加しているような気がします。ゆくゆくはリーダーとしてみんなを牽引する仕事に就きたいですね。

上司からのコメント

古川 博也さん
株式会社日新システムズ
技術第3グループ グループ長

経験と場数を踏んで大きく成長すると思います

配属されてまだ1年なので、専門的な知識はまだまだですが、まじめな性格でひとつひとつ焦らず仕事を理解しているように思います。この調子でいろんなシステム作りに参加して経験を積み、専門知識を学んでいけば、大きく成長すると思います。

インタビューバックナンバー

プロジェクトスタッフの1人として参加できるのは大きな誇りです

実験・評価技術者

現在のお仕事内容をお聞かせください

いわゆるハイブリッドカー、つまり燃料電池自動車に使う材料関係の実験や評価が私の現在の仕事です。たとえば電池に関する評価業務ではハイテク検査機器で電極材の試作、物性調査、電極の作成並びに評価という一連の工程を担当。写真にもあるようにほかの材料分析にも最新の機器を使って、分析業務を実施。先輩たちのアドバイスをもとに難しいテーマや多くの作業を担当しています。

松山 翔さん ダイハツ工業株式会社 電子技術科 2002年3月卒業

京都能開短大在学中の思い出はありますか?

ひとつのグループで電子回路やプログラムを考え、議論しながらつくり上げていく授業は高校までのそれとは全く違って、「つくるよろこび・楽しさ」を体感できるものでした。もちろん、指導してくださった先生方の熱意にも感謝していますし、ハード面で充実した環境だったことも憶えています。だからこそ、友だち同士でアタマをひねりながら取り組んだ授業がとても印象的ですね。

京都能開短大で学んだことは役立っていますか?

在学中に学んだ電子技術に関する専門知識やノウハウ、ものをつくっていくことの楽しさは現在の仕事に大きく役立っています。加えて、これから自分が成長していくための基盤と言えばいいのでしょうか、基礎の部分ができあがった2年間でした。もちろん、現在ダイハツでハイブリッドカーに関する仕事に携われるのは京都能開短大でしっかり学んだから。これからも学生時代の基礎を大事にしながら、信頼される技術者としてウデをあげていきたいと考えています。

次世代のクルマに関する開発では「シークレット部分が多くて…。もう少し詳しく話せればいいのですが…」京都能開短大で学んだことをベースに社会でさらに高度な技術を積み重ねることが、夢への近道です。

社会に貢献できるシステムづくりに責任と誇りを感じながらプロジェクトに参加しています

システムエンジニア

現在のお仕事内容をお聞かせください

指令管制システムの構築が私の仕事です。わかりやすくいえば119番や110番などの緊急情報のシステム開発。いざ出動という時にどんな体制で緊急車両とスタッフを配置したらいいかをサポートするシステムです。仕事はプロジェクト制でシステムの大きさによってその人数もかかる日数も違ってきますが、少しずつ確実に、任せていただける領域が広くなっているのを感じています。当然責任も重くなる。でも、それがやりがいなんですよね。

平岡 恵さん 株式会社総合システムサービス 情報技術科 2005年3月卒業

京都能開短大在学中の思い出はありますか?

高校在学中からシステムエンジニアになることが夢で、その夢を実現してくれる場所として京都能開短大への進学を決意。親元を離れての寮生活を心配する声もありましたが、そんな声をよそに私は学生生活を満喫できたと思っています。同じような目的とスキルをもった人間が集まっていることもあって、実習でのプログラミング作業やシステム設計も楽しくてしかたありませんでした。仲間と仲間のようなサポートをしてくださった先生に今でも感謝しています。

京都能開短大で学んだことは役立っていますか?

役立っています。もちろん社会で要求されるスキルやシステムの精緻さは学校で経験したものとは比較になりませんが、ベースの部分や発想の仕方、プログラミングの基本は学んだことが十分活かされています。グループワークの経験もプラスだと思います。SEの仕事はチームスタッフのほかにもお客様とのミーティングで話す機会が多く、コミュニケーションの仕方ひとつで作業が大きく変わってきます。複雑なシステムになればなるほどその傾向も強く、人間的な要素が大きい仕事だと思います。

高校の時からの夢だったシステムエンジニアになれたのは、学校での充実した時間があったから。女性はまだまだ少ないけど、技術がしっかり身につくからお奨めなんだそうだ。取り扱っているシステムが人の命に係わるものだけに、ミスやバグがあっては一大事。何を置いてもまずそのことを念頭に仕事に取り組んでいる。

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