・電気理論
・有接点シーケンス制御(基本)
・有接点シーケンス制御(回路)
・PLC制御(基本)
・PLC制御(応用)
・PC制御(プログラマブル表示器)
生産ラインメンテナンス科のご案内
- 訓練の概要(訓練により習得できる技能)
- 受講要件
- 受講料
- 受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 修了者の主な就職先
- 賃金情報
- 訓練修了時に取得できる資格
- 任意に取得する資格
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
近年の設計現場では生産コストの低減の為や一定の品質を保つため、ものづくりを自動で行うロボットや自動搬送装置が活躍しています。それらのメンテナンスや修理、システムの製作を行うためには自動制御に係る技術者が必要とされます。そこで生産設備保全技術科ではプログラマブルロジックコントローラー(PLC)による自動化システムの制御、電気機器、制御機器の取り扱い、及び保全・改善、制御機器の設計・製作に関する知識及び技能を習得します。
訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)
- PLCによる自動化システムの制御ができる。
- 制御装置の制作及び保全・改善ができる。
総訓練時間
658時間
1ヶ月ごとの訓練目標
1.シーケンス制御技術(FA)
工場でものを運ぶベルトコンベアや、製品の加工を行う製造装置はシーケンス制御によって動いています。シーケンス制御とは「順番通りに動かす」制御方法のことで、身の回りのものではエレベーターや信号機がシーケンス制御されているものに当たります。
本システムでは、このシーケンス制御を習得することを目標とし、電気の基礎知識やシーケンス制御の関連知識及び技能を習得します。

2.FAシステム要素技術
本システムでは生産現場の自動化(Factory Automation)において必要になる技術について習得します。装置の感覚器官ともいえるセンサや、タッチパネルを使った装置の制御方法についてなどを習得します。
また、工場内でものを掴んで運ぶ「ロボットアーム」などは電気による命令を受けて動作しますが、アーム自体は空気圧の力でものを掴んだり離したりを行います。このような装置を動かすためには装置の脳の制御(電気制御)と装置の筋肉の制御(空気圧制御)を行う必要があります。そのため本システムでは空気圧制御の習得も行います。
・PLC制御(モーター)
・PLC制御(センサ)
・空気圧制御
・電気空気圧制御(リレー制御)
・電気空気圧制御(PLC)
・PLC制御(プログラマブル表示器)

3.PLC制御技術・自動化システム製作
本システムでは装置を精度よく動作させることができる「位置決め制御」について習得し、その後、今まで習得したことの総合課題として、自動化システムの設計・配線・制御を行います。こちらはグループで取り組む課題としており、自動化システムの設計におけるグループでの働き方を習得することができます。
・PLC制御(リンク)
・PLC制御(位置決め)
・自動化システム(設計)
・自動化システム(配線)
・自動化システム(制御)

4.制御機器保全
本システムでは電気回路の基礎知識及び測定機器の取り扱いを習得します。
また、電動機を中心とした電気制御装置の保守に関する技能・知識を習得します。
工場内の生産設備は作って設置すれば、その後、延々と正確に動作し続けるわけではありません。機械ですのでもちろん劣化していき、不具合が発生します。そのような事態に対処することができるように、もしくはそのような事態を未然に防ぐことができるように保守保全の技能・知識が必要になります。
・電気回路(基本)
・電気測定(試験法)
・シーケンス制御(電動機)
・インバーター制御
・電気系保全基礎
・電気系故障発見・復旧

5.制御盤制作
本システムでは制御盤の製作にかかわる仕様書の作成、設計や加工、配線等に関する技能及び関連知識を習得します。
制御盤とは、機械や装置を設計者の思い通りに動かすためのものであり、これがあることで、作業者が簡単に装置を操作することができたり、機械の状況を把握することができたりします。また、作業者と装置の間に制御盤があることで、作業者の安全を守り、装置の重大な損傷や事故を防ぐことができます。
・制御盤の仕様
・電気図面の見方
・制御盤製図
・制御盤加工・機器の取り付け
・配電、配線

6.電気工事・省電力制御
本システムでは幅広く電気制御に対応するために、一般用電気設備の施工に関する技能及び知識の習得をめざし、基本的な工具の使用方法から、ケーブル配線、電線管工事等を習得します。
また、省電力制御に寄与するインバータについて理解し、様々な制御方法について技能及び関連知識を習得します。
・器工具使用法と配線
・ケーブル配線(基本)
・電線管工事
・有接点シーケンス制御(インバータ)
・PC制御(フィールドネットワーク)
・PC制御(インバーター)

受講要件
過去の経験
特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
パソコン操作が初めての方でも基本操作から指導していきますので問題ありませんが、パソコンの操作に慣れているほうが訓練効果がより期待できます。
各訓練科共通要件
- 再就職の意欲及び職業訓練の受講意欲が強い方
- コース内容を理解し、就職を希望する職務と希望科との整合性がある方
- 職業訓練の安全確保及び訓練に支障をきたさないような健康状態である方
- 集団訓練で必要な協調性のある方
受講料
無料です。
ただし、教科書代(約9,000円(作業着代含む))については、実費負担となります。
受講者の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
(前職) (修了後の職種)
39歳 男性 営業 → 電気管理・保安関連
30歳 男性 開発アシスタント → システム開発プログラマ関連
27歳 男性 食品製造業 → ソフト設計関連
51歳 男性 電子機器製造業 → システムエンジニア関連
32歳 男性 輸送業 → 電気設備系の事務および製品補助
64歳 男性 電力機器設計・製作 → 自動機・省力化機器の設計関連
33歳 男性 小売業 → 電気機器設計・製造関連
訓練に関する職種と仕事内容
主な職種
電気電子機器製造、電子機器修理、電気設備の設計および配線施工、電子回路または半導体の検査・評価、電子回路設計補助、電気機器製品および装置の設置・運用立ち上げ、電気・電子技術者、組込みソフトウェア開発、半導体製造
電気・電子技術者の仕事
- 民生用機器、業務用機器、車載機器などの製造・組み立て、修理
- 設計図面に従った制御基盤への機器取り付けおよび配線
- 工場内における電気機械器具、制御基盤および電動機等装置の配線作業
- 電子回路または半導体の電気的特性試験、動作確認試験
- 制御盤等のハード設計および配線施工
- シーケンス制御のプログラム開発
職種との相性(こんな方に向いている!)
- 体力があり、努力を惜しまず、計画に沿ってコツコツと仕事をやり遂げられる方。
- 前向きな気持ちを有して心朗らかに、実践と行動力がある方。
- 安全を確保し、法令を遵守し、根拠ある仕事ができる方。
訓練により就職可能な主な仕事
- 電子機器製造・組み立て
- 電子機器修理
- 電子回路設計補助
- 自動制御装置の設計・組立・特性評価および検査
- 製造ラインのオペレーター
- 装置のメンテナンス
- 半導体製造・評価関連
求人票に記載されている職種名
- 電子回路設計
- 電子部品組み立て
- 自動化制御装置の設計・組立
- 半導体の設計・製造・組立・特性評価・検査業務・オペレータ
- 制御盤/分電盤の設計・組立
- PLCプログラム制御・設計
- 電気設備の保全・保守・点検
- 電気機械器具の設計・製造・組立
- 電気機器修理
- システムエンジニア
- システムプログラムサポート
就職率
平成30年度 84.0%
令和元年度 90.5%
令和2年度 96.7% (※令和3年3月1日時点)
修了者の主な就職先
・半導体・自動車・食品等製造業
設備メンテナンス、設備改善
・生産設備製造業
制御設計(CAD)、PLCプログラミング、電気配線
・電気工事業
電気工事、制御盤設計・製作
賃金情報
15万円~
(ただし、賃金は各個人の職務経験や資格などで変化するものです。)
訓練修了時に取得できる資格
低圧電気取扱業務に係る特別教育
労働安全衛生法第59条第3項⇒労働安全衛生規則第36条第4項により、
「低圧の充電電路の敷設若しくは修理の業務又は配電盤室、変電室等区画された場所に設置する低圧の電路のうち、充電部分が露出している開閉器の操作の業務につかせるときは、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行わなければならない」と定められています。
第2システム第6ユニット(入所2ヶ月目又は5ヶ月目)の3日間出席の上、筆記試験、実技試験に合格することで取得出来ます。
H30年4月入所生実績、8人/8人全員取得しました。
任意に取得する資格
- 技能検定 機械保全 電気系保全作業
技能検定 電気機器組立 シーケンス制御作業3級
技能検定 電子機器組立 電子機器組立作業
申込時期 前期 4月上旬 後期10月上旬
実施期間 前期 6月~9月 後期12月~2月
技能検定とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度です。全部で130職種の試験があり、試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。 - 第二種電気工事士
申込時期 上期 3月中旬~4月上旬
下期 8月上旬
筆記試験 上期 6月
下期 10月
実技試験 上期 7月
下期 12月
電気工事は、資格のある人でなければ行ってはならないことが、法令で決められています。第二種電気工事士の資格を取得することで、一般住宅や小規模な店舗、事業所などのように、電力会社から低圧(600V 以下)で受電する場所の配線や電気使用設備等の一般用電気工作物の電気工事の作業に従事することができます。