住宅・店舗・ビル等で使用されている電気設備(照明・コンセント)の設計、施工、点検に必要な知識・技術を習得します。
電気・通信施工技術科(訓練期間6ヶ月)のご案内
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
日常生活に不可欠な住宅・ビル・工場などの電気設備(照明・コンセント・防災設備等)及び通信設備(光通信・LAN配線・電話・TV等)の設計・施工にかかる知識・技術を基礎から習得できます。
訓練全体(6ヵ月間)の目標人材像(訓練目標)
- 電気設備の設計・施工ができる。
- 通信設備(光ファイバ含む)の工事ができる。
総訓練時間
- 674時間
訓練到達目標
1.「電灯設備工事(約8週間)」

【これができるようになる!】
- 電気図面が読める
- 設備の保守点検ができる
- 図面から各種配線・配管工事ができる
- エアコンの取付・取外、保守作業ができる
2.「電気設備設計と見積書作成(約3週間)」
設計の考え方やCADによる設計図作成、見積の考え方と見積書作成等に必要な知識・技能・技術を習得します。

【これができるようになる!】
- Jw-CADによる図面作成
- 見積書の作成
- 電気設備設計
3.「制御盤組立・配線(約5週間)」
工場、ビル等で使用されている制御盤の組立・配線に必要な知識・技術を習得します。また、保全技術についても習得します。

【これができるようになる!】
- シーケンス図が読める
- 図面に従い配線ができる
- 制御盤内の検査ができる
- 故障箇所の発見・修理ができる
4.「通信設備工事(約5週間)」
通信設備(光ファイバ、LAN工事、TV等)に関する設計・施工・点検に必要な知識・技術を習得します。

【これができるようになる!】
- 宅内の光ファイバの引込み作業ができる
- 光ケーブルの接続ができる
- LAN工事および設定ができる
- インターネット接続の設定等ができる
5.「消防設備工事(約3週間)」
自動火災報知設備(受信機、感知器、警報ベル等)に関する設計・施工・点検に必要な知識・技術を習得します。

【これができるようになる!】
- 消防設備の図面が読める
- 消防設備の設計ができる
- 感知器・受信機等の定期点検等ができる
- 消防設備の施工ができる
受講要件
過去の電気・通信施工の経験
- 特に必要ありません。
事前に習得していることが望ましいスキル
- CAD技術を習得するため、パソコンの基本操作(文字入力、ファイル操作)ができることが望ましいです。
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)
受講料
無料です。ただし、テキスト代(約5,000円)については、実費負担となります。
受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例
設備施工が未経験の方でも、下記のような設備施工に関連する職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
・製造業 → 電気工事士
・歯科技工士 → 配電盤・制御盤の製造職
・配送 → 通信工事士
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
電気工事士、通信工事士、配電盤製造職
施工技能者の仕事
一般住宅、ビル、工場や店舗などの電気設備の設計・施工・保守を行います。電気設備や利用者の安全を守るため、一定の資格を持つ人でなければ電気工事を行ってはならないことが決められています。その代表的な資格が電気工事士です。
また、通信工事は、電話やインターネットを利用するためには回線と端末設備との接続や設定が必要となります。情報通信ネットワーク接続者として従事します。
職種との相性(こんな方に向いている。)
「ものづくり」や電気設備に興味があり、じっくり忍耐強く仕上がりを重視した作業ができる方。性別は全く問いません。
訓練により就職可能な主な仕事
- 電気工事の業務
- 通信工事の業務
- 設備管理の業務
求人票に記載されている職種名
電気工事士、通信工事士、配電盤製造職
就職後の仕事例(求人票より)
- 電気工事の現場施工
- 弱電・強電および照明回路、動力回路の電気工事
- 光通信システム工事
- 制御盤の組立て・配線
- 一般住宅の電気工事
就職率
平成30年度86.8パーセント
令和元年度65.2パーセント
令和2年度63.2パーセント
修了生の主な就職先
- 電気工事業(施工)
- 電気工事業(営業事務)
- 電気通信工事業(光ファイバ引込作業)
- 電気通信工事業(営業)
- 配電盤・制御盤製造業(配線組立)
賃金情報
修了生の採用時の賃金(給与総支給額)実績
- 平均17万円程度から
※さらに、過去のキャリアや取得資格などが賃金に反映されることがあります。
訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況
訓練を修了すると電気工事・通信設備工事の施工や保守管理ができるようになります。この基本技能を活用して、各種資格も任意で取得することができ、就職先企業で活用できます。
修了生の声
- 前職では事務をしていました。電気や通信の基礎から実践(現場)で役立つ知識・技術を丁寧に指導して頂き、電気通信工事会社に無事就職できました。幅広く密度の濃い訓練なので、ついていくのが大変でしたが、現場ではどれも活かされる大事な大事な知識となって大変役立っています。6ヶ月間ありがとうございました。
採用企業の声
- 同じ未経験者と比べ、基礎をしっかり学んでおり、実務で必要な知識・技術をしっかり押さえているので仕事の呑み込みが早く助かっています。(配電盤・制御盤会社)
訓練受講中に取得できる資格
低圧電気取扱業務に係る特別教育
任意に取得できる資格
訓練期間中に受講生の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。受験手続きの説明や合格できる技能レベルへの到達は訓練中十分可能です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
第二種電気工事士
消防設備士
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施している在職者向けの能力開発セミナー(有料)の受講や就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦し、さらにスキルの向上を図ることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
訓練課 受講者係
TEL
087-867-6716
FAX
087-867-6856
kagawa-poly02@jeed.go.jp