電気理論の基礎を学習した上で、アナログ電子回路で使用する各種電子部品(トランジスタ・FET・OPアンプ)の用途、特性を理解し、アナログ基本回路設計に関する知識・技術を習得します。また設計ツールとして回路シミュレータを活用し、効率的で視覚的に動作をイメージできる設計を実習します。
パワーエレクトロニクス科
- 訓練の概要
- 受講要件
- 受講料
- 受講者の入所前と修了後の職種(例)
- 訓練に関する職種と仕事内容
- 就職率
- 修了生の主な就職先
- 賃金情報
- 訓練で習得した職業能力の活用状況
- 訓練修了時に取得できる資格
- 関連する資格
- 就職後のスキルアップ
訓練の概要(訓練により習得できる技能)
~電子機器の小型化・省エネ化に欠かせない"電子回路"と "パワーエレクトロニクス"を学ぶ!~
テレビやパソコン、スマートフォン、タブレット端末、電気自動車など、社会にあふれる様々な電子機器は小型化・多機能化・省エネ化が急速に進んでいます。これらに欠かせない基盤技術が電子回路とパワーエレクトロニクスです。
当科では、電子機器の開発・製造に必要となる電子回路(アナログ、ディジタル)をはじめパワーエレクトロニクスに関する基本知識や回路の設計、製作、検証に関する知識・技術を習得します。ディジタル回路技術では、最新のSoC(System-on-Chip)FPGAを利用した制御システム設計技術について習得できます。また、ものづくり教材として簡易EVカー(電気自動車)を題材に基板及び制御プログラムの作成・改善・検証を行い、ものづくりの醍醐味を堪能できる内容となっています。
訓練目標
1.電子回路(アナログ、ディジタル)をはじめパワーエレクトロニクスの設計、製作、検証ができる。
2.マイコンの制御プログラミングとLSIを利用した制御システムの設計・構築ができる。
訓練期間
- 6カ月
訓練内容
1.アナログ回路設計技術

アナログ回路
2.パワーエレクトロニクス技術
パワーエレクトロニクスの仕組みを理解し、パワーエレクトロニクスで使用するパワーデバイスの用途、種類等をはじめ、電力変換回路の設計、製作に関する基本知識と技術を習得します。応用課題では、簡易電気自動車で利用するDCブラシレスモータのドライバ回路の設計・回路作成・動作検証に取り組みます。

パワーエレクトロニクス技術
3.基板設計・製作と簡易電気自動車の製作
電子機器を作成するために必要となる技能・技術を習得します。特に基板のパターン設計及びはんだ付けを重点に実習を行います。またこれらの技能・技術を活かし簡易電気自動車のモータ駆動回路の基板設計製作、モータの巻線作業、各種性能特性試験を行い、最終的には試験走行を実施します。

簡易電気自動車の製作
4.ディジタル回路設計技術
ディジタル回路の基本を学び、PLDを用いたディジタル回路設計を通して、論理回路の基本的な設計法及びハードウェア記述言語(HDL)による効率的な回路設計に関する技術及び関連知識を習得します。この技術は携帯、パソコン等の情報端末や各種AV機器には欠かせない技術です。

ディジタル回路
5.ディジタル制御のための組込みマイコン基礎
マイコンは全ての電子回路に組み込まれている必須のICです。そのマイコンに各種周辺基本回路からモータ制御回路に至るまでマイコンに接続し、その制御プログラムを作成することにより、周辺回路に関する知識・技術及び制御プログラミング技術を習得します。回路技術者もソフトウェアについて学びます。

組込みマイコン基礎
6.C言語と制御システム構築技術
制御システム構築のために必要なC言語の基本知識及び制御プログラミング技術を習得します。また、SoC(System
-on-Chip)FPGAを利用したCPUを含めた制御システム設計技術及び検証技術を習得します。果敢に最新の技術にチャレンジして頂き、最新技術習得の喜びを体感して頂きます。

制御システム構築技術
受講要件
関連業種の経験
- 特に不要
事前に習得していることが望ましいスキル
- 特になし
各訓練科共通要件
- 訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 訓練を受講することに熱意を有している方
- 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
- 訓練の受講・修了に支障がない方(健康状態・矯正視力・受講態度など)
受講料
無料です。ただし、テキスト代などは自己負担となります。
受講生の入所前と終了後の職種(例)
新科のため事例はありません。
訓練に関する職種と仕事内容
一般的な職種名
- 電子回路設計
- HDLによるディジタル回路設計
- 基板製造、電子回路の試験、評価検証
- プログラマ(制御系)
職種との相性(こんな方に向いている。)
訓練により就職可能な主な仕事
- 電子回路設計
- HDLによるディジタル回路設計
- 基板製造、電子回路の試験、評価検証
- プログラマ(制御系)
求人票に記載されている職種名
就職後の仕事例(求人票より)
就職率
新科のため就職実績はありません。
修了生の主な就職先(過去3年間の実績)
新科のため事例はありません。
賃金情報
新科のため事例はありません。
訓練で習得した職業能力の活用状況
訓練修了時に取得できる資格
なし
関連する資格
訓練で習得した知識や技能・技術を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です 。 ※ただし、合格を保証するものではありません。資格の詳細については、各実施機関へお問合わせ下さい。
ディジタル技術検定試験
情報処理から制御までの「ディジタル技術」を中心とした幅広いコンピュータ操作能力を検定する試験です。そのため、試験内容は広範囲にわたりますが、2級以上はそれぞれの得意な分野に挑戦できるように情報部門・制御部門に分けて実施されています。
技能検定 電子機器組立(電子機器組立て作業)
働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度です。技能検定は、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されています。試験に合格すると合格証書が交付され、技能士と名乗ることができます。
ITパスポート試験
情報処理技術者試験の一区分で、ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。具体的には、経営戦略、マーケティング、財務、法務など経営全般に関する知識をはじめ、セキュリティ、ネットワークなどのITの知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を問う試験です。
基本情報技術者試験
情報処理技術者試験の一区分で、高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身につけている証として行われている試験です。 基本情報技術者試験レベルの知識をIT関連業務で最低限必要なものと位置付けている企業が多くあります。
基本情報技術者試験
情報処理技術者試験の一区分で、高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身につけている証として行われている試験です。 基本情報技術者試験レベルの知識をIT関連業務で最低限必要なものと位置付けている企業が多くあります。
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施している短期間の
在職者向け職業訓練(能力開発セミナー)(有料)を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に関する相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ
ポリテクセンター兵庫(兵庫支部/兵庫職業能力開発促進センター) 訓練第一課 受講者第一係
TEL
06-6431-7367
FAX
06-6431-7285