マイコンプログラム技術科 (組込みマイコン技術科) <デュアル訓練(若年者向け 導入講習付き)>
コースの概要 導入講習(1カ月目)
就業経験が浅い、または、職業能力形成機会に恵まれなかった方を対象に、働き方のキャリアビジョンや訓練志望動機を再確認し、今後の実践的な職業訓練の受講機会を確保するための「橋渡し」となる基礎的能力等を付与することを目的として実施します。
【導入講習1】
アイスブレイク
コミュニケーション基本
自己開示
自分の強み・弱みの表現
ジョブカードの必要性
ビジネスマナー
企業情報収集
受講動機・能力を伸ばす方向性の明確化
やりたい仕事探索
【導入講習2】
電気・電子・情報の基礎知識、マイコン制御の基礎(入門) 等
コースの概要 実践的訓練 (2カ月目~7カ月目)
組込み技術は自動車や電化製品、モバイル端末等に活用され、我々の生活を見えないところから支える基盤技術として幅広く普及しています。 当科では、マイコンの基本構造を理解し、組込み機器を制御するために必要なソフトウェア作成技術と、それに付随するハードウェア製作技術が習得できるようにカリキュラムを構成しており、ハードウェア・ソフトウェアの両面から製品開発に携われる実践的技術者を目指し、知識・技能を習得します。
受講前提条件
組込みシステム開発に興味があり、関連する業界への就職をめざす概ね55歳未満の方
事前に習得していることが望ましいスキル
パソコンのキーボードによるアルファベット、数字や記号などの文字入力、マウスによる操作、ファイルの作成・コピー・貼り付け・編集等操作ができることが望ましい。
目標
- マイコン制御機器の試作・開発ができる。
- 各種計測器を用いてハードウェアの障害点を発見できる。
- 機器・ソフトウェアなどの不具合の検証を各自が行い、問題解決ができる。
内容
- プログラム開発
C言語によるプログラムの作成方法、ソフトウェア開発に必要な開発手順書・仕様書などの読み方を習得します。 - 電子回路
組込み機器を構成する電子回路を理解するために必要な、電気理論、電子回路について習得します。 - マイコン制御プログラミング
マイコンと制御対象のハードウェアに関する知識を習得します。また、RTOSを用いた制御プログラムの作成手法についても習得します。 - 組込み機器開発
はんだごてを用いた自走ロボット作成・組立(1人1台ずつ作成)、C言語による自走ロボット制御プログラムの作成などの実習を通して、組込みソフトウェア開発全体の流れを習得します。 - 企業実習
組込み関連のシステム開発を行っている企業において実際の開発業務を想定した課題実習に取り組むことにより、製品開発に必要な技能・知識を習得します。
※実習先は、自分で選ぶことができます。 - フォローアップ訓練
企業実習の報告書作成とその発表会を通じて、企業実習の内容を振返り、技能・技術を補完します。また、就職活動に向けて、担任やキャリア・アドバイザーと面談を行います。

プログラム開発実習

電子回路測定

マイコン制御プログラミング実習

組込み機器開発実習(ライントレースカーの試走行)

企業実習

フォローアップ訓練
目指す職種
- 組込み系・制御系プログラマ(PG)
- 技術営業
- 電子機器・システム評価技術者
- カスタマエンジニア(CE)
- システムエンジニア(SE)
組込みソフトウェアエンジニアの仕事
携帯電話、家電機器、自動車、産業機械などコンピュータを搭載した機器は、今や生活や社会基盤になくてはならない重要な位置を占め、それら機器に組み込まれてその機能を実現するソフトウェア技術者の水準が、日本の国際競争力やものづくりの水準を左右しています。さらに、ハードウェア性能の向上、機能要求の高度化により、複雑ながらも品質の高いソフトウェアの開発を短期間で大規模にすすめていくことが求められています。
組込みソフトウェアエンジニアは、そのような環境下でシステム全体の機能をいかに安全に高速に安価に実現するかを考え、ハードウェアエンジニアやメカエンジニアと相談を重ねて、システムの設計を行い、ソフトウェアの開発を行います。
就職実績
88.6%(平成30年度)
- ソフトウェア開発(22歳 男性)
- システム評価技術者(28歳 男性)
- 組込みシステム開発(33歳 男性) 他多数
賃金情報
14~25万円
修了生の声
- 電子回路を知らない初心者に、分かりやすく説明してもらえた。
- ソフトウェア工学だけでなく、勉強の仕方、考え方、プレゼンやスピーチなどでヒューマンスキルを身につけました。
- 製品開発に関連する全体的な流れを経験できた。
- グループワークで意見を出し合うことで、発想力と構築力が磨けました。
任意に取得できる資格
・ETEC(組込みソフトウェア技術者試験クラス2(エントリレベル))
・情報処理技術者試験(ITパスポート試験、基本情報技術者試験)
※試験対策は行っておりません。なお、資格試験対策に特化した訓練は実施しておりません。
問い合わせ先
〇企画指導部事業課 TEL:0568-79-0512 FAX:0568-47-0677