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【電子情報技術科】避難所運営ゲーム(HUG)を実施しました


6月7日、静岡県西部危機管理局のみなさまを講師としてお招きし、電子情報技術科で避難所運営ゲーム(HUG)を実施しました。


※※※避難所運営ゲーム(HUG)とは※※※
避難所となる施設の配置を描いた模造紙と、避難者カード(「5才」「アレルギー有」など、避難者の属性が記載されており、カード1枚が避難者1名)、イベントカード(避難者からの要望・アクシデント・生活空間の確保)を使用して行う、静岡県が開発した避難所の運営を疑似体験できるゲームのことです。

ゲームの参加者は、自治会や自主防災会の役員として、仮想の避難所を運営します。
大地震が発生し、住居が全半壊した中、避難所である小学校には様々な事情や問題を抱えた避難者が大勢集まります。
避難者カードは避難所内の適切と考えられる場所に配置(部屋割りの決定)をします。
イベントカードについては対応を考え、避難所見取図や掲示板(ホワイトボード)に書き込みます。
避難者カード・イベントカードには迅速に対応しなければいけません。
避難者の属性(乳幼児・団体旅行者・ペットなど)やイベントカードの要望・出来事(毛布が届く・トイレを利用したい・取材の申込)は、実際に災害が発生した際のものが採用されています。
参加者はグループを組んで自由に意見を出し合い、話し合いながらそれぞれのカードへの対応を決定します。


今回は電子情報技術科の2年生が3グループに分かれてHUGに参加しました。
はじめに担当職員からゲームについての説明があり、ゲームにおける設定(寒い雨の日・小学校を避難所に設定など)の解説、アイスブレーキング(簡単な自己紹介)を挟んでゲームが開始されました。
ゲームが開始されると、カードの内容が次々に読み上げられていきます。
これは、被災者が避難先を求めて次々と避難所にやってきて、受付で待っている状態を表しています。
より適切な場所に誘導できるよう、班の中で話し合いながら避難者カードを配置します。

カードを読み上げる順番は同じなのですが、グループによって配置・対応の仕方が異なっているため、それぞれ違った避難所の見取図が完成しました。

学生のみなさんは、様々な事情への個別の対応や、班内での話し合い、掲示板を利用した避難者へのお知らせ等に悩んでいた様子でした。

電子情報技術科は総合制作実習(卒業研究)で、避難所支援システムの開発について取り組んでいます。
今回のHUGで見つけた避難所運営における課題を参考に、システムを改良してほしいと思います。
また、他の研究を行っているみなさんも災害発生時、避難所で求められる様々なアクシデントへの対応や避難者の方への気配り・工夫の大切さが、ゲームをとおして理解できたのではないでしょうか。

静岡県西部危機管理局のみなさま、どうもありがとうございました。

まずは体育館を模した模造紙にマジックで線を引き、通路を作ります

通路以外のところに避難者カードを置いていきます

学校の敷地内を表したシートにも、避難者の車を配置するなど必要事項を書き込みます

避難者に伝えたいことはホワイトボードに貼り付けていきます

班で相談しながら進めます

避難所運営システム「避難所手だすけくん」の展示も行いました