金属加工技術科のご案内
訓練の概要
金属でものを作るには、金属を「切る」、「折り曲げる」、「接合する」などの技能・技術が欠かせません。金属加工技術科では、企業から求められている基本的な機械板金および各種溶接法などの技能・技術を学びます。
訓練全体の仕上がり像(訓練目標)
・鉄鋼材の加工および被覆アーク溶接作業を学びます。
・機械板金作業および炭酸ガスアーク溶接を学びます。
訓練期間 (6か月)
訓練内容
1.「金属加工基本」
①工作法(ヤスリ、けがき作業等)の概要と簡単な図面の読み方、ボール盤による穴開け・ねじ加工などの技能・技術を学びます。
②研削といしの取替え作業に関する特別教育(自由研削といし取替え特別教育)を受講し、グラインダーの安全作業に関連する知識と基本作業を学びます。
③ガス溶接技能講習(宮崎労働局登録教習機関第7号 登録の有効期間満了日:令和6年3月30日)を受講し、溶接する材料の準備やガス溶接・切断作業の訓練を通して、これらの技能・技術、関連知識を学びます。
2.「被覆アーク溶接作業」
「アーク溶接特別教育」を受講し、被覆アーク溶接での下向き、立向き、横向きの姿勢による“すみ肉溶接”・“突合せ溶接”の技能・技術、関連知識を学びます。
3.「構造物鉄工」、「文書作成・管理」
「構造物鉄工」では、鉄骨構造物を製作加工するために必要な現図作成、鋼材加工、組立作業に関する技能・関連知識を学びます。また、図面の作成から組立に至るまでの、ものづくりの一連の工程について学びます。また、「文書作成・管理」では、文書作成、表計算ソフトの基本操作とデータ処理に関する技能・知識を学びます。
4.「TIG溶接作業」
TIG溶接機によるステンレス鋼及びアルミニウム合金の溶接に関する技能、技術を学びます。
5.「炭酸ガスアーク溶接作業」
半自動溶接機での下向き、立向きの姿勢による“すみ肉溶接”・“突合せ溶接”の技能・技術および関連知識を学びます。
6.「機械板金作業」
機械板金作業に必要な基本的な技能・技術および関連知識を学びます。
入所前の職種と修了後の就職職種の例
溶接が未経験の方でも、当科の訓練に関連する以下のような職種に就職されています。
(前職) (修了後の職種)
・ライン工 → 溶接技能者
・小売業 → 鉄骨加工技能者
・営業 → 設備・配管技能者
訓練に関する主な求人職種
- 溶接作業による構造物等を製作する業務
- 板金・製缶作業における住宅設備製造、家電家具製造の業務
- ガス溶接工
- スポット溶接工
- 電気溶接工
- 溶接(半自動、CO2、アルゴン、手アーク、MIG、MAG、TIG)作業者
- 製缶工
- 溶接・板金・組立工
- 解体工
- 鉄鋼加工作業者
就職率
87.1%(令和2年度実績値)
修了生の主な就職先
[順不同]★ 修了生を採用された企業さまの声は こちら をご覧ください。
訓練修了時に取得できる資格
ガス溶接技能講習 (宮崎労働局長登録教習機関第7号 登録の有効期間の満了日:令和6年3月30日)
可燃性ガス、酸素を使用する金属の溶接、溶断、加熱などの作業に従事する者には必要な資格です。
アーク溶接特別教育
アーク溶接業務(手アーク溶接(被覆アーク溶接、ガス・シールドアーク溶接など)、半自動アーク溶接、自動溶接)を行うために必要な資格です。
自由研削といし取替え特別教育
グラインダーの研削砥石の取替え作業を実施する業務に必要な資格です。
訓練期間中にチャレンジできる資格
訓練期間中に、習得した技術・技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。
(ただし、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各資格の主催者にお問合せください。)
就職後のスキルアップ
就職後は、当センターで実施しています短期間の在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料))を受講したり、就職先の実務経験を活かして、国家資格である技能検定に挑戦したりするなど、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後も新たな分野の職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。
お問い合わせ先
ポリテクセンター宮崎【訓練課 受講者係】
TEL 0985-51-1512
FAX 0985-51-1513